agnès b.

パリにあるHotel Salomon de Rothschild、白を基調に窓の外には美しい庭の広がる会場にてagnes b.のウィメンズ AW12コレクションが発表された。インビテーションにはモノクロシネマの一場面に大きくHollywood Babylonの文字。今季のコレクションはアメリカの映画監督Kenneth Angerにより1953年にパリで発売されたハリウッドの暴露本を題材に、30年代のハリウッドの世界から切り取ったヘアスタイルや赤いリップのメイクアップ、バレリーナルック、アスコットシャツなど、少しレトロで今までのイメージを打ち破るポップなルックスも披露された。

ラメの施されたスターモチーフをあしらわれたスカートや、写真をプリントしたようなTシャツなども登場。その他のルックスにもヴィヴィットな赤いタイツがコーディネートされるなど、ハリウッドのサンセット大通り、西海岸的なファッションをイメージさせるエッセンスが集められている。そういったアイテムを使いつつも全体的にはフレンチシックにまとまっているのはagnes bならでは。部分的にこれらのアイテムを取り入れながら、コンパクトなレディハットやベレー帽、ニットの薄手カーディガン、モノトーンルックや小花柄のアイテム、バックスタイルにリボンが施されたひざ丈のワンピースなどをメインに使い、全体的にレディライクできちんとしているという言葉が良く似合うコレクションに仕上がっていた。

Photo:Yukako Tomita Text:Eriko Higashida


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