印象派の先駆的な画家であったエデゥアール・マネを一躍有名にし、当時議論を巻き起こした絵画『草上の昼食』。そのパロディがインビテーションにプリントされた今回のショーのテーマは、「ピクニック」。
花冠にロングブラウスというファーストルックに集約される通り、チェックや小花柄を使い牧歌的なムードのコレクション。しかしながら、オペラが始まる前や休憩時間にもイブニングを着たまま芝生を楽しむ紳士達を参考に、テールコートやタキシード風のジャケットを中心としたフォーマルなスタイルもが多く登場し、全体的には上品な仕上がりになっている。更にロングカーディガンをはじめとしたニットアイテムや、昆虫のアクセサリーやストローハット、大きなバッグなどのアクセサリー類が牧歌的なルックをよりチャーミングに。
フィナーレではチェックのワンピースにキャップとプラットフォームのサンダルを合わせ、ウエストウッド女史本人もピクニックスタイルで登場した。
tEXT:Yasuyuki Asano