ato

今季はGeek-chicをテーマにコレクションを構成した。
 
イメージは80年代のフランシス・コッポラ映画『アウトサイダー』のYA(ヤングアダルト)に代表される俳優(マットディロン等)をモチーフにしながら、Geek-chicの世界観を表現。
80年代、『そこにあるリアル』を表現したファッションやスタイルは、今みると、隙があり、ダサいのですがとても新鮮に感じられる。
個々のアイテムは、人々の想像の中のbasicを模索し、アイテムが着る人の共感を得ながら、その人の個性を引出し、自分らしさを表現できるようにデザインをした。
モチーフにはユニフォーム、ミリタリー、アイビー、等のジャンルをベースにatoのエッセンスを加えそれぞれのアイテムに仕上げている。
スタイリングは、敢えてかっこつけず、だらしなく、無造作に。
スタイリングに隙を与える事で着る人の個性が入るように考えられている。
シルエットは身体から離すことで、決まりすぎること無く、服自身のもつ主張を弱め、着る人の個性をそこはかとなく表現できるように考えられている。
素材はメルトンやサージ、ギャバを使用し、より男っぽさを出せるように比較的、粗野でドライなタッチの素材を選んだ。
色はベージュ、カーキ、ネイビーをベースにイエローやワインレッド、ライトブルーを差し色に使用。
またbasicなアイテムに、カラーブロックのプリント、タイダイ風のブリーチ、金属のハト目ホールを配したビビットなカラーのミリタリーベルト、帯を引き手にデザインしたzip、ゴールドやシルバーのボタン、エンブレムを加える事でatoらしいハイブリット感が生まれ、程良いモード感を演出している。
 
PHOTOGRAPHER : YUJI FUKUHARA ( EIGHT PEACE )
HAIR : KENICHI ( EIGHT PEACE )

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