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エファップ・ジャポン 夏期集中講座2010 Day 2

アタッシェ・ドゥ・プレス(広報・PR)を養成する学校として有名な『エファップ・ジャポン』が、各界のコミュニケーションビジネスにおいて第一線で活躍されているゲストを招いて開催する『エファップ・ジャポン 夏期集中講座 2010』。アタッシェ・ドゥ・プレスだけでなく、毎年様々なジャンルにおいて活躍する豪華著名人を招き行う特別講座は今年で6年目を迎える。2日目となるこの日は マーク ジェイコブス ジャパンのマーティン・ウェブ氏、雑誌SWITCHの編集長内田正樹氏の講義他が行われた。


「マーク ・ジェイコブスのマルチチャンネルコミュニケーション戦略 : マーク ジェイコブス ジャパン株式会社 マーケティング & コミュニケーション ディレクター マーティン・ウェブ 氏」

大学卒業後にロンドンの雑誌社に勤務し、その後ファッションエディターを経てPR代理店のWAG Inc.に入社。様々なブランドの広報を担当したのち、2009年6月からはマーク ジェイコブス ジャパンのマーケティング&コミュニケーションディレクターに就任したマーティン・ウェブ 氏。

ファッションショーをメインにPRを行うMARC JACOBSに対し、マルチチャンネル(DM,携帯,メルマガ,TV, 雑誌など)を用いて、様々な消費者層とのコミュニケーションを図るMARC BY MARC JACOBS。オリジナルのQRコードや、ダウンロードコンテンツなどの自社メディアをはじめ、宝島社から発行しているムック本、そして高級ブランドとしてはいち早くBlogやtwitter, facebookなどを取り入れるほか、ustreamにてパーティーの模様を放送するなど、積極的に新しいアプローチで消費者に訴えかけている。「ミーハーじゃないと駄目。そして情熱がないと駄目。今後は社会貢献がブランドにとって一つの大きなチャレンジとなる。」


「好きな人に会う、ということの意義 ~SWITCH流 人の魅力の引き出し方 : 株式会社スイッチ・パブリッシング SWITCH編集部 編集長 内田正樹氏」

ネットやテレビでは伝えられない感動をどのように伝えられるか?「会いたい人に会う」純粋な思いからスタートしたSWITCHは、今年で25周年を迎える。「SWITCHで伝えたいのはドラマ性。『こんなに魅力的な人がいる』そのことをどのように形にしていくか、ずっと挑戦し続けてきた。もともとただの読者だった自分が面接に受かった理由は、SWITCHのスタッフがバンドをやるのにギターがいなかったから(笑)。入った当時はファッションのことなんてなにも知らなかったし、広告営業として入ったもののどこにいってもなにも話すことがなくて、自分には向いてないなって思ってた。でもある展示会で『好きな事を話せばいいんじゃない?』と、PRの方に言われてから自分自身すごく変わったと思う。

元々人間同士のコミュニケーションってすごくプリミティブなこと。映画監督にインタビューするのも、ミュージシャンにインタビューするのも、PRの人と話すのだってすべて一緒のこと。自分がどれを面白いと思っていて、なにを具体的に形にしたいのか。どんな音を奏でるか、どんな画を撮るか。重要なのはそれぞれのフォーム、そしてそれは個性にも繋がる。その個性からいかに相反する形を生み出せるかが大事だと思う。自分をよく知ること、自分自身の得意技はなんなのか。最初は糸のようにかすかなものでも構わない、その糸をたぐっていくと自分のフォーマットがわかってくる、そこからフォームができる。自分のフォームは自分自身で作らなければいけない、悩んだら悩み続ければいい。

PRにしろなんにしろ、人には仕事をしていく上でのモチベーションがある。コミュニケーションの第一義は人と向き合うことがどれだけ楽しめるか。SWITCHは付録もつけず25年も続いている。人に触れ合って、感じて、点と線が繋がった時は、1+1= 2なんかじゃなくて5でも6でも掛け算のように膨らんでいく。誰かが面白いと言ってくれる本になった。本を出したらそれが売れた。その瞬間っていうのは本当に気持ちが良い。それがモチベーションに繋がる。自分自身、一人で作る雑誌には興味がない。自分と違う人がどんなことに興味を持って、どんなことを考えて、どんなものを作るのか。その集合体に興味がある。周りの人とどう『グルーブ』を生み出すのか。自分と違うタイプの人、興味深い人をどう巻き込めるかそこが大事になってくる。勘とアンテナ、そして仕事は繰り返して覚えるもの。

最近よく聞かれることだけど、今は淘汰されているだけで紙媒体は残っていくと自分は思う。ファストファッションにもクリエイションがあるし、デザイナーズブランドにも意義がある。結局残っているモノには理由がある。最後に残るのは編集力、そして感動を伝えようとする力、繋げて伝える事の出来る力。それはPR力とも同じ。一番怖いのは今思春期の人達が人とコミュニケーションを取る仕事を面白がらない時代がくること。PRはただ伝えて広めるだけではないし、自分が想像もつかない結果を生みだすこともある。自分はPRは文化を作れると信じている。

現在同校では2010年10月期生【昼間部】1年制コース、【昼間部】ダブルスクールコース、【夜間部】ベーシックコースの募集を受け付けている。
お問合せ: エファップ・ジャポン tel:03-5791-7551  mail:info@efap.jp

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