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「薬売」武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科パトリックゼミ

2011年7月8日より六本木LODGEにて武蔵野美術大学 空間演出デザイン学科 ファッションコース4年パトリックライアンゼミナール 学外展が開催されている。

“今の世の中や自分自身に対する「薬」になるものを目指します。
それは痺れるほどに苦いかもしれないし、糖衣に包まれて甘いかもしれません。
「薬」は東日本大震災を機に感じて考えた私たちの願いであり、評判であり、目指すものでもあります。”

震災直後に授業が始まったことから”大切なもの”を重点にディスカッションを重ね、”大切なもの”を入れる「引き出し」に着目。そこから人間にとって大事な”薬”になるもの、という考えのもと”薬売”というテーマにたどり着いた。

かつて塩がお金としての価値を見出していたことからヒントを得て、継ぎ接ぎの布を食塩水につけて乾燥させることで表面に光沢を与え、新たな質を生む試みや震災関連の内容が書かれた新聞記事が転写された油紙で牛の頭部を制作したものは、人々が避難していった中、動物たちが逃げ場も失い取り残されたことに対する意志の提示。またトイレットペーパーを糸のように紡ぎ、服に取り入ることで安価なものに価値を与えたものなど、計16作品が揃う。

素材に対して新しい使い方をすることで、そこに新たな価値を与えるということにこだわった作品が展示されている。

「薬売」
2011年7月8日(金)~7月17日(日)
平日 12:00~19:00 , 土日 10:00~20:00
@六本木LODGE
〒106-0031 東京都港区西麻布3-2-47 ROOP ROPPONGI A棟 1,2F
TEL 03-6804-3672 FAX 03-6804-3673

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Tomoka Shimogata

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