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rooms 23 VIVID review part2

前回からの続きであるPRODUCT AREAでの注目したブランドを随時紹介していく。

ファッションに花を添えるPRODUCT

最初はkanvasproducts。ケニックことKosuga Ken’ichi氏が手がけ、マグカップやiPhoneケース等の小物を取り扱うブランドだ。コラボレーションをブランドコンセプトにおいてアイテムを作っており、日本をはじめ海外のアーティストともコラボしている。取っ手が耳になった陶磁器でできたマグカップや、swashとコラボしたプラスティック樹脂でできたものに水転写で染めたiPhoneケースがブースに並んでいた。iPhone5のケースも先取りして作るなどおもしろい一面もみせるブランドだ。

続いてTHE MINT HOUSEというクロスステッチデザイナーである大図まこと氏が作ったブランド。NHKの番組にも出演されておりご存知の方も多いはずだ。キッドといって自分でデザインから考え、プラモデルのような感覚で作れる腕時計は2時間程度で作れて、今非常に人気があるという。毛糸の温かみと独特の色彩とかわいさが印象的だった。

3番目のブランドはfrom fabricyarn。デザイナー西葉子氏による手編みによる一点もののプロダクトが並ぶ。糸からの制作もされているという素材に対する強いこだわりは作品から感じる暖かさや柔らかさからはなかなか想像できない。今年の新作は手紙を贈って気持ちを伝えるというシリーズでペンやメッセージケースなどが展示されていた。

次に沼田真央氏によるブランドtamao。手刺繍や革、その他さまざまな素材を組み合わせ、ファンタジーな世界観を表現するブランドだ。台東デザイナーズビレッジの出身者で、今年で5年目を迎える。絵本からとび出てきたかのようなキャラクター雑貨のモチーフと、素材とのバランスが見る側を独特の世界観に誘う。

PRODUCT AREA最後のブランドはbonboog。2004年スタートのこのブランドは、吉井智子氏がデザインし今ではMoMAにも商品を卸している。ボタニカルペンとアネモネペンという花や植物がそのままペンになったような作品は、造花で作られ本物と見紛うほどのクオリティー。クオリティーを保つために、造花は非常に厳選に厳選を重ねて商品化している。誕生日のプレゼントにこれというようなプロダクトだ。

次回は新進気鋭の新人がそろうYELLOW BOOTHを紹介していく。

Photo:Tomohiro Horiuchi Text:Fumiya Yoshinouchi

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