News

ミーシャジャネットによるウィッグブランド『Plumb』

ファッションエディター/スタイリストとして東京を拠点に活動するミーシャジャネットによるブランドPlumb(プラム)が世界初アクセサリーとして楽しむことのできるウィッグブランドとして誕生した。ファッションやビューティーのトレンドと同じように日々移り変わるヘアスタイルの流行り廃り。しかしファッションやメイクと異なり、気軽に変えることが出来ないのもヘアスタイル。そこに着目し、完成したのがこのPlumbのウィッグ。

Plumbブランドの発案者兼創設者、デザイナーは東京を拠点にファッションエディター/スタイリストとして活躍するMisha Janett。自身もファッションアイコンとして数多くの媒体にフィーチャーされる傍ら今回、探し求めていた”洋服やアクセサリーのようにその日の気分でヘアスタイル着替えることのできるウィッグ”の発売に向け一から取り組んだ。
Plumbのウィッグは、世界のランウェイからインスパイアされたファッショントレンドとリンクした、レディ・メイドのウィッグ。ファッション性を高く押し出したユニークなデザインで全身のコーディネートを完成させる。レザーの財布を買うような感覚で購入できそれでいてビックリするほど自分の印象を変えることができる。一つ一つ手作業で、また限られた生産数のもとで生産。

ブランド名 : Plumb
デザイナー/取締役社長 : Misha Janette
コレクション : #001: メンズ/ウィメンズ(ショート/ロング)の6型を展開。その後も続々と新作発表予定。
価格 : ¥23,800~¥25,800(税込)
販売 : www.plumb-world.com ( 日本語版)

ミーシャジャネットのインタビュー

―どうしてウィッグのブランドを立ち上げようと思ったのか?

私のファッションといえば何かしら頭に載せている姿を思い浮かべる方も多いと思いますが、始めはウィッグを被るなんて考えてもみなかった。でもコーディネートを完結させるのに、いかにヘアスタイルが重要かということを東京のストリートスナップから学んだんです。いくら完璧な洋服に身を包んでいても、髪型が決まってなければ全部台無し。それをどうにかして解決したかったんです。どんな時でも完璧に決まったハイファッションヘアでいたかった。

―世界初とは、具体的にどういうことですか?

上記の考えに至った時にまず探したのが、既に存在しているウィッグブランドで高いファッション性のものを作っているブランド。でも結局私の望むようなものを見つけることが出来なかったんです。あるのは、個性的だけど安っぽいパーティーウィッグか、ナチュラル思考の退屈なものだけ。渋谷に行けば、ギャルの子達が付けている”盛り”ヘアのウィッグやバングウィッグは置いているけど、それでは満足出来なかった。私が欲しいのは、ランウェイやモード誌のエディトリアルに出てくるようなトレンドやファッション性を重視したウィッグ。そういうものがあれば、まるでコートを替えるような感覚でヘアスタイルを変えられる。

―その後、 Plumb ブランドを立ち上げるに至った経緯は?

驚くことに、Twitterがきっかけだったの!2011年の夏頃、その時はまだこの理想のウィッグを探していたんだけど、やっぱり見つからなかった。だからTwitterの力を総動員して、誰か知り合いでウィッグデザイナーを紹介してくれないかと問いかけたんです。私専用にカスタムできるようなものが欲しい、と。その時に返信をくれた人が今のコンサルタントになっているんです。そうして私のブランドPlumbを立ち上げることを決心し、自分の会社”Totteoki inc.”からついに始動しました。

―東京でローンチすることにしたのは何故?

私にとって東京はもはやホームのようなもの。でもそれだけじゃなくて、この街は私の描く”実験的、前衛的なウィッグブランド”を立ち上げるのには絶好のロケーションだったんです。この土地のストリートファッションはもはやこの街全体を象徴するまでになっているし、個々が自分の個性をこれほど自由に表現できる都市は他の国ではまず無い。私自身、東京のストリートスタイルに魅了されてこの場所に住み始めたんです。だからといって、Plumbを東京のものだけにするつもりは無く
て、色んな国のカルチャーやトレンドを反映させたラインナップを展開しているので、限りなくボーダーレスな存在になってくれることを期待しています。

―ウィッグのつけ心地はどうですか?

もちろん最高!いついかなる時でも、もうボサボサの髪の毛で出かけなくて済むんだもん!だからといって、パーソナルヘアメイクをつけたりしなくてもいい。なんだか超能力を身につけたような気分。

―このウィッグはどんな人に被って欲しいと考えていますか?

もちろん、老若男女問わず全員。実際、このウィッグをつけていて出会った方々に褒めてもらわないことは無いし、それは東京であろうと上海であろうと、あるいはミラノであろうと同じ。コーヒーショップで出会って、興味を持っていたご年配の婦人にウィッグであることを教えると、今すぐその頭を買いたい!なんて言われたこともある。他にも、自由に髪型を変えることが出来ないモデルの友達なんかにもぴったりだし、学校の校則が厳しくてヘアスタイルを変えられない子にもうっ
てつけ。あとは普段仕事をしていて、週末になるとパーティーに出かける若い人たちなんかにも着けてほしい。

―Plumb という名前の由来は?

これは、私の最初のメールアドレスにも使っていたんだけど、昔のバンドのCDジャケットに書いてたPlumbっていう言葉に惹かれたの。このユニークな名前なら、このブランドのフィロソフィにかなっていると思った。

―今後ショップとしての展開は?

ウィッグショップというとやっぱりイメージが湧きづらいのが現状。それもやはり、確固たる美意識のもとにプレゼンテーションしている店が無いということが関係していると思う。だから実際の店舗を発足させる前にそのイメージを払拭することが不可欠だと考えているんです。でも近いうちにはオープンするつもり。やっぱり実際に店に足を運んでもらって実際に着けてもらうのが一番分かりやすいと思います。あとは、現在進行中のプロジェクトがいくつかあって、もちろん次のシーズンのコレクションのこともそろそろ始めている。これからこのブランドを通してどんどん新しい試みをしていくつもりです。

ミーシャジャネット(Misha Janette)
ファッションジャーナリスト兼スタイリスト、Plumb デザイナー、ブロガー
米国ワシントン州生まれ。文化服装学院でファッションを勉強するために2004年来日。現在は英字新聞ジャパンタイムズ、ヌメロ東京、ヴォーグgirl 、wallpaper* 、JALのSkywardをはじめ、国内外の様々な媒体へ記事を寄稿。スタイリストとしては米国トップアーティストのニッキーミナージュの日々活動やツアー衣装も手がける。1年前にスタートしたグローバルスタンダードを目指すファッションブログ『東京ファッションダイアリー』は3カ国語で配信し、海外コレクションとラグジュアリーメイゾンに招待されるほど大注目を集める。NHK国際放送のKawaii Internationalのホストをつとめ、またDJ活動、そして雑誌、ラジオなどの出演で自分の独特なテイストを生かしながら多面的に活動中 ”it” ガール。ブログ:
www.TokyoFashionDiaries.com

Comments are closed.