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阿部岳史 「幽玄 -Sign of Ghost- 」

H.P.FRANCE WINDOW GALLERYでは7月19日より、阿部岳史「幽玄 – Sign of Ghost – 」を開催する。
1977年生まれの阿部岳史は、これまで一貫して「人の記憶」のような曖昧で不鮮明なものを小さな木材の立方体を配列する手法によって表現してきた。
一見、機械的な作風が醸し出すドライな作品の印象とは対照的に、観賞者の個人的な記憶や感覚をそっと揺さぶるような暖かみを持つことが、阿部作品の特徴と言える。

阿部岳史 Takeshi Abe
「幽玄 – Sign of Ghost- 」
2013年7月19日( 金) – 8月22日(木)
オープニングレセプション:7月19日(金) 19:00~21:00
会場:H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
100-6301 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング1 F
営業時間:月~ 土1 1 : 0 0 – 2 1 : 0 0 /日・祝日1 1 : 0 0 ~ 2 0 : 0 0

Artist ’s Comment
私は「記憶」をテーマに作品を作っています。
どんな現実の風景よりも、記憶の中で思い描く風景の方が美しいと信じています。その美しさのポイ ントは情報量の少なさだと考えています。
私達は何かを観て、記憶を巡らす時、 映像よりもカラー写真、それよりもモノクロ写真と、情報量が少ない方が自身の想像力で補う比率が高くなり、そこから思
い出す風景は美しくなると思います。私はそのように脳が何かを思い出す時の「不完全な解像度ゆえの美しさ」を作品上で再現したいと考えています。そういっ
た理由からキューブを使い、本来の画像よりも不鮮明な画面を構成しています。単にモザイク画ではなく立体のキューブを用いているのは、観る角度によって作
品の像が鮮明になったり不鮮明になったりすることが、記憶の中を探ったり、突然思い出すプロセスに似ているからです。

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