インターナショナル・ウールマーク・プライズオーストラリア地区審査会が7 月18 日にシドニーのウォルシュ・ベイにあるシドニー・シアター・カンパニーで行われ、クリストファー・エスバー( Christopher Esber ) の優勝が発表された。
デビッド・ジョーンズの女性服部門ジェネラル・マネージャーのソフィー・クラーク、ハーパース・バザー編集長のケリー・ハッシュ、ロック・グループCEO のサイモン・ロック、オーストラリア版『VOGUE』編集長のエドウィナ・マッキャン、『The Sartorialist (サルトリアスト)』の創始者スコット・シューマンら審査員により勝者が決定された。
スコット・シューマンは、「デザイナー達の作品は、伝統的な仕立て方や編み方を見事にこなして、さらに新しい技術と統合させ、ウールは将来においても私たちにとって大切な素材であるという方向性を指し示した」と述べた。
クリストファー・エスバーはデコンストラクテッド・スーツという形で革新的にウールを活用したことが高く評価されて受賞した。彼は受賞の喜びを『インターナショナル・ウールマーク・プライズは僕のブランドがこれまでに
受賞した中で最高の賞であり、とても光栄です。僕をノミネートし、このように名誉ある国際的な大会に参加させてくれたオーストラリアン・ウール・イノベーションとウールマークに感謝します。2014 年2 月にミラノでオーストラリアを代表して出場できるということをとても嬉しく思います。』と述べた。
オーストラリア全域から集まった8 組の有望なデザイナーの中から選ばれたクリストファー・エスバーは、50,000 豪ドル(約450 万円) の補助金と2014 年2 月にミラノで行われるファイナル審査会へのオーストラリア代表としての出場権を獲得した。今後6 カ月の間にメリノ・ウールを主な素材とするカプセル・コレクションを制作することとなる。完成したコレクションは世界中から選ばれた5 組のファイナリストにより繰り広げられるファイナル審査会で発表される。
ファイナル審査会は、100,000 豪ドル(約900 万円) の優勝賞金のほか、ロンドンのハーベイ・ニコルズ、ニューヨークのサックス・フィフス・アベニュー、ミラノの10・コルソ・コモ、中国のジョイス、シドニーのディビッド・ジョーンズなど世界有数の小売店や、ドイツに店舗を持ち、ファッション・オンラインストアも展開するマイテレサでの販売の機会をめぐって競われる。
ザ・ウールマーク・カンパニー最高マーケティング責任者のロブ・ラングトリーは、「クリストファー・エスバーのオーストラリア地区優勝をお祝いします。インターナショナル・ウールマーク・プライズはいまやアジアや中近東へも広がりをみせ、文字通り世界中で才能あるデザイナーを称賛し、彼らが世界規模でビジネスを成功させるためのチャンスとしての重要度を年々増してきています。これからクリストファーが2014 年2 月にミラノで行われ
るファイナルイベントへ向けて歩む道のりをサポートすることを楽しみにしています。」と述べた。

インターナショナル・ウールマーク・プライズ公式ホームページ： www.woolmarkprize.com