VACANT(東京・原宿)では5周年を記念して「Les Chroniques Purple 」の書籍の刊行及び、5月3日(土)〜16日(金)の期間、展覧会を開催する。
1992 年にインディペンデント雑誌の先駆けである『Purple Prose』を刊行し、以降『Purple』、『Hélène』、『The Purple Journal』など、アートとファッションを中心とした個人出版の雑誌をつくり続けてきた編集者、エレン・フライス。 既存のファション誌、『Vogue』『Elle』『Marie Claire』『madame Figaro』、そのどれとも異なる『Purple Prose』の斬新な誌面は、当時のパリのファッション界を活気づかせた。
画廊を営む両親の元に育ち、幼い頃からアートに親しんだエレンの自由な発想は、ウォルフガング・ティルマンスやアンダース・エドストローム、マーク・ボスウィックらの、アートの精神を背景に持つ自由なファッション写真を生み出した。アートとインディペンデント雑誌を愛好する人々の層が生まれ、2000 年代に入ってから流行した“ZINE” カルチャーのように、インディペンデント出版が現在の日本でもひとつのムーヴメントとなるほど、『Purple』がつくった波紋は今でも世界中に広がっている。
2010 年に『Les Cahiers Purple』を刊行して以降、育児を中心とした日々を送っていたエレン・フライスが、2013 年元旦より自らが主催するWeb サイト『Les Chroniques Purple』をスタートした。現在はフランスの田舎町で生活する彼女は、『Les Chroniques Purple』において世界各国40 人以上のアーティストや写真家の作品の掲載に加え、自らエッセイなどを綴り、よりパーソナルな記事づくりをしている。日本からは、写真家のホンマタカシ、美術家のKYOTARO、デザイナーで『Purple』の元AD でもある大類信、ファッションブランドのCOSMICWONDER らが参加している。
2013 年12 月31 日で同サイトのプロジェクトは終了し、丸一年の活動を通して400 以上の記事をアーカイブし、それは彼女が今まで築いてきた世界観や世界中のクリエイターとの密接なつながりを表現するものであり、彼女自身を映し出すひとつの伝記(クロニクル) として完結した。
今回VACANT とのコラボレーションにより、エレンの最新の活動録である『Les Chroniques Purple』のなかから厳選された記事が日/ 英バイリンガルで書籍化。世界が待望するエレン自身約4 年ぶりとなる出版物の刊行、その日本版発売を記念して、本誌掲載作品を展示する展覧会もVACANT にて開催される。
<書籍概要>
タイトル: 『Les Chroniques Purple』
発売日: 2014 年5 月3 日
発行部数: 5,000 部
言語: 英語、日本語(日本版のみ日本語訳冊子付)
サイズ: A4 変形 (210 x 279mm)
ページ: 約300 ページ
印刷: カラー&白黒、オフセット
価格: ¥2,900 ( 税抜)
流通先: 日本、アメリカ、ヨーロッパ、アジア地域
制作: VACANT、Les Editions Purple
発行元: VACANT (Fat Love Co. Ltd.)
編集長: エレン・フライス
AD : エレン・フライス、永井祐介(VACANT/NO IDEA)
デザイン: 須山悠里
<展覧会概要>
会場: VACANT (東京都渋谷区神宮前3-20-13)
会期: 2014 年5 月3 日( 土) 〜16 日(金)
開館: 12:00 – 20:00 /休館日: 5 月7 日(水)
入場料: ¥300 (仮)
主催: VACANT、Les Editions Purple
企画協力: Makoto Orui
後援: 在日 フランス大使館/ アンスティ チュ・フランセ日本
協力: COSMIC WONDER、水戸芸術館現代美術センター
< オープニングレセプション>
5 月2 日(金) 19:00 -21:00 @VACANT 2F
<スペシャルトークイベント>
“Elein Fleiss’s Eyes” Elein Fleiss x 林央子
5 月3 日( 土) 15:00-
¥1,000+1drink (先着100 名)
<巡回展>
会場: Center for COSMIC WONDER Osaka
会期: 2014 年6 月6 日( 金) – 22 日( 日)
開館: 12:00 – 20:00
入場料: Donation
※上記内容は予告なく変更される場合が御座います。予めご了承下さい。