テクノ・ミュージック・シーンのパイオニア、ジェフ・ミルズと仏映像作家ジャクリーヌ・コーによる、ドキュメンタリー・フィルム 『Man From Tomorrow』。今年2月、パリのルーブル美術館オーディトリアムでのワールド・プレミアを皮切りに各国で上映され話題を集める本作、東京分前売り券完売につき、急遽追加上映が決定した。
【2回目上映日程:東京:5/5(月祝) 22:20スタート 上映後トークあり 東京 渋谷ユーロスペース】
通常のドキュメンタリーとは一線を画したノン・ナラティブな手法、アースティックでエクスペリメンタルな映像と音楽で構成された本作品は、ジェフが初主演。彼の考えるテクノのあり方や音楽制作の過程、彼の想像する未来などが凝縮して織り込まれ、テクノ・ミュージックの醍醐味をDJイベントとは異なった形で表現する試みでもあるという、ジェフの創造性・実験的精神をあますところなく体現する作品となっている。
“なぜ彼が音楽を作るのか、テクノとは何のために存在するのか、という疑問の答えを解き明かす映像による旅路”(コー監督)というこの作品。スタイリッシュな映像と音楽を通じてジェフの宇宙が凝縮された映像体験となっている。
なお、ジェフ・ミルズは同タイトルのDJツアー「MAN FROM TOMORROW」も東京・名古屋・大阪にて開催。3都市を回るツアーは2012年10月ぶりとなる。
MAN FROM TOMORROW日本語字幕付きトレイラーURL
https://vimeo.com/91581575
タイトル:「Man From Tomorrow」(マン・フロム・トゥモロー)(2014年、フランス、40分)
監督:ジャクリーヌ・コー / 出演:ジェフ・ミルズ / 音楽:ジェフ・ミルズ
【東京】
日程:2014年 5月5日(月・祝)
会場:ユーロスペース(渋谷) http://www.eurospace.co.jp
時間:追加上映(2回目):22:20 スタート
上映後トークショーあり: ジェフ・ミルズ、ジャクリーヌ・コー(通訳:門井隆盛)
問合せ・詳細:ユーロスペース TEL: 03-3461-0211 http://www.eurospace.co.jp
チケット: 前売:1600円/当日:1800円
4/24(木)10:00よりチケットぴあにて前売り開始 Pコード:552-935
チケット購入に関する問合せ:チケットぴあ TEL: 0570-02-9111 http://t.pia.jp/
※ 1回目上映+トーク(21時スタート)分の前売り券は完売いたしました。
※ 若干数の当日券販売を予定しております。
【京都】 <同志社大学 日・EUフレンドシップウィーク>
日程:2014年5月6日(火・祝)
会場:京都市・同志社大学寒梅館クローバーホール
時間:18:00開場/18:30開演
上映後トークショーあり: ジェフ・ミルズ、ジャクリーヌ・コー (通訳:椎名亮輔、下田展久)
チケット:料金:500円均一(当日のみ)*同志社大学学生・教職員無料
主催:同志社大学今出川校地学生支援課、同志社大学図書館
協力:Axis Records
詳細URL: http://d-live.info/program/movie/index.php?c=program_view&pk=1395029043
問合せ:同志社大学今出川校地学生支援課 tel 075-251-3270 e-mail: ji-gakse@mail.doshisha.ac.jp
■JEFF MILLS “MAN FROM TOMORROW” JAPAN TOUR event information
●名古屋公演 2014.05.02(金) @CLUB JB’S 名古屋
OPEN:23:00
DJ:JEFF MILLS、APOLLO(eleven.)
LIGHTING:YAMACHANG
SOUND DESIGN:ASADA
info: www.club-jbs.jp
●大阪公演 2014.05.03(土) @LIVE & BAR ONZIEME www.onzi-eme.com
OPEN:21:00
DJ:JEFF MILLS、KEN ISHII、SEKITOVA、LOE、and more
VJ:COSMIC WORLD、KOZZE
info: www.onzi-eme.com
●東京公演 2014.05.04(日) @AIR
OPEN:23:00
DJ:JEFF MILLS -Opening till Closing set-
Lounge: DJ Yogurt (Upset Recordings), MASA a.k.a conomark, You Forgot (Ugly.), Iori Wakasa (Leaves / BLAFMA)
■JEFF MILLS (ジェフ・ミルズ) プロフィール
1963年デトロイト市生まれ。
デトロイト・テクノと呼ばれる現在のエレクトロニック・ミュージックの原点ともいえるジャンルのパイオニア的存在。高校卒業後、ザ・ウィザードという名称でラジオDJとなりヒップホップとディスコとニューウェイヴを中心にミックスするスタイルは当時のデトロイトの若者に大きな影響を与える。
1989年にはマイク・バンクスとともにアンダーグラウンド・レジスタンス(UR)を結成。1992年にURを脱退し、NYの有名 なクラブ「ライ ムライト」のレジデントDJとしてしばらく活動。その後シカゴへと拠点を移すと、彼自身のレーベル「アクシス」を立ち上げる。1996年には、「パーパス・メイカー」、1999年には第3のレーベル「トゥモロー」を設立。現在もこの3レーベルを中心に精力的に創作活動を行っている。
Jeff Millsのアーティストとしての活動は音楽にとどまらない。シネマやビジュアルなどこの10年間、近代アートとのコラボレーションを積極的に行ってきている。2000 年フリッツ・ラングの傑作映画「メトロポリス」に新しいサウンド・トラックをつけてパリポンピドゥーセンターで初公開した。翌年にはスタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」にインスパイアされた「MONO」というインスタレーションを制作。2004年には自ら制作したDVD「Exhibitionist」を発表。このDVDは HMV渋谷店で洋楽DVDチャート一位を獲得するなどテクノ、ダンスミュージックの枠を超えたヒットとなった。
2007年、パリのケブランリー博物館内展示の音楽担当やシネマテークでのシネミックスイベント (“Cheat” by Cecil B Demille / “Oktober” by Sergei Einstein / “Woman In The Moon” by Fritz Lang) などの功績が讃えられ、フランス政府より日本の文化勲章にあたるChavalier des Arts et des Lettresを授与。その後もポンピドゥーセンターでイタリア、フューチャリズム100周年記念の展示で唯一生存アーティストとして映像作品を展示したり、2012年には「Dancer Sa Vie」というエキシビションでJosephine Bakerをモチーフにした映像作品を展示。
同2012年には主催アクシス・レコーズの20周年記念として300ページにおよぶブック「SEQUENCE」を出版。2013年には日本独自企画として宇宙飛行士、現日本科学未来館館長毛利衛氏とのコラボレーションアルバム「Where Light Ends」をリリース。同時に未来館の新しい館内音楽も手がけた。
2014年、Jeff Mills初の出演、プロデュース映像作品「Man From Tomorrow」が音楽学者でもあるジャクリーヌ・コーの監督のもとに完成。パリ、ルーブル美術館でのプレミアを皮切りにニューヨーク、ロンドンの美術館などでの上映を積極的に行っており今秋からは世界中の映画祭にて上映される予定である。
■Jacqueline Caux (ジャクリーヌ コー) プロフィール
フランス生まれの映画監督。長編ドキュメンタリーや短編エクスペリメンタルフィルムなど制作し、各映画祭にも参加。レクチャーやキュレーションなども手がける。リュックフェラーリに関する著書「リュックフェラーリのほとんど何もない」は日本語訳本も出版されている。
代表作は、 1960年代中盤から21世紀初頭における半世紀にわたるアメリカ、ミニマル音楽の歴史を探求しフィリップ•グラスやラモンテ•ヤングなどをフィーチャーした「Prism’s Colors, Mechanics of Time」(2009年)、前衛ダンスの第一人者アナ•ハルプリンのドキュメンタリー「Out of Boundaries」(2004年)「Who Says I Have To Dance In A Theatre」(2006年)。あらゆる音楽に精通する彼女の最新作はアラブの女性音楽家たちに関する作品。デトロイト•テクノのファンには2007年に発表したデトロイトの伝説ラジオDJ、エレクトリファイング•モジョの姿を追い、カール•クレイグやマイク•バンクスをインタビューした「The Cycles Of The Mental Machine」も知られている。
www.jacquelinecaux.com