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カンヌで審査員賞を受賞した弱冠24歳のグザヴィエ・ドラン監督作品『トム・アット・ザ・ファーム』今秋公開

『わたしはロランス』の日本公開で一気に映画ファンの注目を集め、第67回カンヌ国際映画祭では最新作の『Mommy』がJ.L.ゴダールの作品と共にコンペティション部門の審査員特別賞に選ばれたグザヴィエ・ドラン監督。25歳とは思えない、という絶賛の声と、俳優もこなすイケメンぶりも話題となっている。
そのグザヴィエ・ドラン監督が自ら主演も務めた作品『トム・アット・ザ・ファーム』が今秋、日本公開される。
10年に渡るメロドラマ『わたしはロランス』とは打って変わった本作は、ケベック在住の劇作家ミシェル=マルク・ブシャールの同名戯曲の映画化で、グザ ヴィエ・ドラン本人が主演し、カナダ東部のケベック州の雄大な田園地帯の閉ざされた家族の空間と地域を舞台に描くサイコ・サスペンス。危うい「愛」を、一瞬たりとも目を離す事のできないテンションで描き切る作品。
 
 
『トム・アット・ザ・ファーム』
息の詰まるような愛のサイコサスペンス。
僕たちは、愛し方を学ぶ前に、嘘のつき方を覚えた。
 
恋人のギョームを亡くし悲しみの中にいるトムは、葬儀に出席するために、彼の故郷へ向かう。ところがギョームの母親はトムの存在を知らないどころか、亡き息子には“サラ”という女性の恋人がいたと思っていた。唯一トムの存在を知っていたギョームの兄フランシスからは、“恋人”であることを隠し、嘘をつき続けることを強要される。はじめは力でねじ伏せられ抵抗していたトムだったが、恋人の家族の評判や、悲しむ母親を傷つけないために“友人”に徹し、兄フランシスに従わざるを得なくなる。そして周囲から隔絶した恋人の故郷で暮らすうち、いつしかトムはフランシスの中に亡き恋人の姿を見るようになっていった…。
 
閉塞的な社会、隠された過去、罪悪感と暴力、危ういバランスで保たれる関係。狂っているのは一体誰なのか。
 
 

© 2013 – 8290849 Canada INC. (une filiale de MIFILIFIMS Inc.) MK2 FILMS / ARTE France Cinéma ©Clara Palardy

監督、脚本、編集、衣装:グザヴィエ・ドラン/脚本:ミシェル・マルク・ブシャール/出演:グザヴィエ・ドラン、ピエール=イヴ・カルディナル、リズ・ロワ、エヴリーヌ・ブロシュ
配給、宣伝:アップリンク
2013年/カナダ・フランス/100分/フランス語/カラー/1:1.85/DCP
2014年10月、
新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ有楽町、渋谷アップリンクほか、全国順次公開
https://www.facebook.com/tomatthefarm.jp
 
 

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