Fashion Show

Bernhard Willhelm

インビテーションにはドイツ語で「KNALL HART SCHWANZ」(BANG HARD COCK)の文字とデフォルメされたカラフルなペニスのドローイング。

ミラノのDJ、Dorian & Death in Plainsが西洋文明の「オーシャン」な側面にフォーカスし、90sを感じさせる音と映像をハイテンションにミックスしたオーディオ・ヴィジュアル作品、「Malibu 1992 」に大きく影響を受けたという今回のコレクションでもBernhardらしいカオスなパワーに溢れたクリエイションは健在。

大胆なカットオフやくり抜き、大量のドローコードやペイントが施されたカラフルなアイテム達はDIYでグランジーなストリートクチュール。素材やパターンは、デザイナーが得意とするカラフルなトライバルパターンニットやアニマル柄から、チェックやケミカルデニム、そしてクラシカルなグレンチェックまで。そこにバナナ、TRANSIT、I ♥BLACK COCK、カメラマンそして一際目を引いたタイガーなど様々なモチーフが混在する。強烈な服に負けじとモデル達も長髪や髭、メイクアップなどで強い個性を放つ。

シグネチャーである変型オーバーサイズトップスやMA-1、人気のシューズに加え、ゼブラ×レオパード柄のライダーズやオーバーサイズのブロックチェックシャツ、バギーパンツなどストリートで映えそうなアイテムが多数登場。

多くのブランドがスーツやミリタリーなどクラシックなマスキュリニティを軸とする中で、Bernhardのコレクションは今シーズンも一際異彩を放った。

Photo:©Shoji Fujii Text:Yasuyuki Asano

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