Margaret Howell

白を基調に光が差し込む店内とリラックスしたミュージックの中で開催されたMargaret Howellの2012Autumn Winter コレクション。スタンドカラーのオーバーサイズドミリタリーコートと裾をたるませたトラウザー、ボンボン付きのベレー帽でゆったりとした雰囲気のルックからショーがスタートした。
今季のテーマは「Frozen English landscape」。グレー、カーキ、ベージュなどイギリスの冬色がウールやツイード素材で多く登場しブレザーやスタンドカラーのミリタリーコートに配色された。その他小物で大きなリュックサック、アウターではブラックのダッフルコートも提案。裾が絞られたトラウザー、多用されたベレー帽ではなくニット帽を合わせる事でスポーツテイストも取り入れた。

これらのボーイッシュなルックスの合間には目を引くライムグリーンやインディゴブルーのシャツワンピ、ノースリーブのドレスが光沢のある素材で作られ、全体の印象を引き締める。どちらもウエストで切り替えし、ギャザーを入れる事によりAラインのガーリッシュなルックス。自然な動きが美しく印象的である。その他アンサンブルに合された同色ウールのスカートやトラウザーには部分的にプリーツが入れられるなどシルエットへのこだわりが細部まで感じられた。

シグネチャーのホワイトコットンのシャツには襟にさりげなく切り替えが施され、黒のボックススカートにイン。キチンとした印象が残りブランドのイメージをそのまま表現したかのようなルックスである。オーソドックスなコーディネートだがきれいなシルエットが全体を通して顕著に表れデザイナーMargaretの思い描く女性像、インディペンデントで違いのわかるスマートな女性にむけたコレクションとなった。

Photo:Takahito Sasaki Text:Eriko Higashida

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