Fashion Show

Temperley London

ホワイトとゴールドを基調とし華やかなシャンデリアや絵画が天井にまで施された会場で開催されたTemperley LondonのAW 2012コレクション。今季インスピレーションを得たのは「Renaissance」。18世紀の宗教絵画をテーマとし、会場に引けを取らない、細部まで丁寧に装飾を施した豪華なルックスを発表した。

コレクションにはレッド、グリーン、ブルー、ベージュ、ピンクなど様々なカラーが登場する。特に赤や青を使ったフラワーモチーフを刺繍で施した透け感のあるルックスが印象的。その他、ゴールドも多く使われゴージャスな雰囲気を手伝った。ロングドレスにはサテンやヴェルヴェットなど艶のある柔らかくボディラインに沿う素材を採用し、マチュアな印象を持たせる。ロングスリーブのアイテムも多く見られるが、背中に大きなカッティングを入れる事により抜け感を作っている。多くのルックスにファーを使ったロシアンハットやコスチュームジュエリーを贅沢に使用し華やかで暖かな雰囲気を全体に持たせた。ロングドレスの他にはひざ丈ではりのある素材のAラインスカートも多く登場。ビジューを中央にあしらったリボンモチーフのベルトでウエストマークするなど、どこかキュートなイメージのルックスも提案し、女性の美しさと可愛らしさ、その両方のシルエットを贅沢なマテリアルで作り上げた。

今回のコレクションのテーマ、ルネッサンスではその時代の宗教絵画の綺麗なカラー使いをテーマにしただけでなく、芸術再興、“Re-birth” というその言葉の意味も決め手となったという。伝統ある上質な素材とテイストを現代的に組み合わせ、何度も蘇生し魅力を増していく、そんな女性像を描いた。

Photo:Ayako Masunaga Text:Eriko Higashida

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