ロジカルなアプローチで現代男性のための機能的なワードローブを提案するMatthew Miller。ロンドンのメンズウェアシーンへの熱い想いを込めた前回に続き、今回見せたのはアナーキーを現代にアップデートさせたコレクション。

ジェネレーションX（1960-1974年に生まれた世代）によるオリジナルパンクのアイディア、またそのユニフォームを、デザイナー自らの世代であるジェネレーションY（1974-1989年に生まれた世代）のために再解釈した。

スローガンは「Born to Fail」。ブラックを基調としたクリーンなシルエットのルックには、アナーキーを象徴するレッドのストライプが至る所に挿入される。他にもクロコダイルのパッチ、ステッチによるイラスト、また切りっぱなしの裾などを用いて、クリーンで機能的な仕上がりでありながらパンクのムードを感じさせる。

アーミーバッグはH by Harris、メタルのアクセサリーはFannie Schiavoni、シューズはTimberlandとのコラボレーション。

Photo:Takahito Sasaki Text:Yasuyuki Asano