LACOSTE

クリエイティブディレクター:フェリペ・オリヴェイラ・バティスタ(Felipe Oliveira Baptista )による2016-17秋冬コレクションは、“100% CROCO” をテーマに、レトロフューチャースキースタイルとフレンチシックを合わせたラコステらしいコレクション。

ジオ・ポンティの家具を人々の目の前で破壊して見せた後に、その残骸から新たな作品を創り上げていくマルティーノ・ガンパーの手法にならい、フェリペ・オリヴェイラ・バティスタは脱構築と構築のパターンを使いながら、機能的で快適なモジュール式の衣服を季節ごとに生み出している。
機能性衣服は、伸縮性のあるウエストバンドが付いたベルベット製のキルトのトラックスーツスカートのように、素早く脱ぎ着できるようになっている。アクセサリーは複数の要素を一体化したハイブリッドなもの。ミトンはジャケットの袖に収まり、マフラーの織り目の内側にフードを覆い隠せるようになっている。
快適性衣服は、まるで繭のように身を守ってくれるシェルターとなる。キルティング加工のジャケットとコートに身を包めば、羽毛の掛け布団の下でくつろいでいるような気分に。そして、スカートは自由自在にジップで開閉できるテントのよう。
モジュール衣服は2~3種類の着こなしが可能。直角に配置されたジップによってジャケットに膨らみが出ており、前合わせの部分は羊革で覆われて、劇場の舞台のカーテンのように閉じることもできれば、左右に分けることもできるようになっている。

Copyright: © Yannis Vlamos


Comments are closed.