COS

COS秋冬コレクションは、“機能性”と“日常の中のデカダンス”の再考がテーマ。Lynette Yiadom Boakyeの絵画の背景に見られる強烈な色使いにインスパイアされ、今シーズンのカラーパレットは深みのあるダークネイビーやインテンスブルー、オークル、バーガンディー、フォレストグリーンで構成される。
 
ウィメンズコレクションでは、クラシックなフォームを再考案、再構築し、イレギュラーで意外性のあるトーンを作り上げた。コレクション全体に表現されている折衷的で時折奇抜な要素は、イタリアのデザイナー Martino Gamperによるプロジェクト“100 chairs in 10days”からインスパイアされた。シルクシフォンとウールパネルの組み合わせで作られた対照的な素材合わせのトップスを、シャープな2タックのプリーツ加工をしたウールパンツと組み合わせると、素材同士が予期せぬ出会いを果たす。ソフトで滑らかなミッドナイトブルーのレザーから作られたノースリーブのファンネルトップとセットアップになるパンツは、アップデートされたクラシックな雰囲気を帯びる。ハイタートルネックや長く伸ばした袖に見られるような誇張された表現に重点を置く一方、ジオメトリックなカッティングで多機能的で明確な感覚を作り出す。マスキュリンなパンツのシェイプを取り入れた、オーバーサイズのオールインワンのボリュームたっぷりのシルエットは、遊び心のあるミスマッチな雰囲気を作り出し、意外性を加える。ビスコースとメリノの混紡のトップスの上にアシンメトリーなメリノ素材のスリーブスカーフをレイヤードし、ウールのワイドパンツを合わせて、不思議なジグソーパズルを連想させるようなルックが完成する。
機能的なボタンのついたオートミールカラーのウールのラップスカートは、ウエストがリブになった同じ色のサテン素材のループバック・トップスや、襟元にスリットの入ったコットンシャツを合わせることによって、クリーンで洗練されたシルエットを生み出す。


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