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adidas Highlights

2017年春夏向けに、フォトグラファーのベンジャミン・アレクサンダー・ヒュースビーが、ベルリンのノイケルンにあるハイデック地区でアディダス ハイライトの撮影を行った。これはそのシルエット、そして色使いでも1970年代を彷彿とさせる、クールで気取らない雰囲気のコレクションにぴったりの場所。サイズ感が一気にワイドになり、色はオーク、クレイ、ピスタチオグリーンというレトロな色調に向かいながらも、アディダスの最高の技術を活かした先進的なアイテムのおかげで、ノスタルジックにはなりすぎていない。そこに絶妙な美の衝突が生まれ、現在と未来における画期的なテクノロジーが、回顧的なスタイルや素朴な考え方と融合する。
この70年代風コレクションの中心となるのは、アディダスの伝統の源、世界の国旗と主要都市を組み合わせたグラフィックのシリーズ。その要素をトレーナーやジャケットに十分に活かし、そこにワイドなハーフパンツや、クロップトあるいは7~8分丈のストレートのトラックパンツを合わせることで、まったく新しいモダンなイメージを創りあげている。
一方で、大きな注目が集まるニットには、コクーンセーターから体のラインを強調するパネル装飾のチューブドレス、さらにはゆったりしたオーバーサイズのマルチニットまであり、ネップヤーン、ソリッドパネル、カラーブロッキング、ポップコーンステッチとうまく組み合わせられている。それらには、デザインの中にさりげなくアディダスの象徴であるスリーストライプのモチーフが織り込まれているアイテムもある。
70年代の活気が感じられる色合いの中で、モノクロも健在。ユニークで斬新なグラフィックのポロとセーターの限定コレクションは、ニット、サテン、シアー、シースルー、オペークといった多彩なスタイルで、シンプルなツートンカラーのトップスの魅力を改めて気づかせてくれる。完全にクラシックでありながら現在も高く評価されているこのアイテムは、例えばプリーツの入ったボディスやコットンピケの背中の部分に似ているかもしれない。
また、イノベーションの先頭に立つアディダスは、周囲の視界を遮ってアスリートが目標に集中できるよう、未来的なZNEフーディをさらに改良している。この重要なアイテムは、独特のデザインはそのままに、新素材とクロップト丈の袖になって復活する。
フットウェアでは、クラシックなアディダスのスタイルに、わくわくするようなアップデートの情報がいくつもあがっている。シンプルな仕上げを特徴とし、色使いは70年代のデザインを受け継ぐ。いよいよロッドレーバー(Rod Laver)のシーズン。これはアディダスのプライムニット(Primeknit)を活かした新しい素材で復活する。つややかなスーパースター クリーン(Superstar Clean)は、アディダスを象徴するつま先のシェルトゥ以外には、ブランドロゴや目立つデザインは一切なく、ミニマリストの夢といえる。ワインレッドにオレンジという色合わせのランニングシューズ、カナディア(Kanadia)は、衝撃をしっかり吸収するクラウドフォーム(Cloudform)技術を採用。スケートボーディング ローファーのアカプルコ(Acapulco)は、70年代を支えたもう一つの力、ガムソールの良さを活かしている。これらのシューズは、新しいアディダスの土台となる、気取らないながらも洗練されたコレクションを際立たせる役割を果たしている。
シーズンごとに幅広い製品の中からカテゴリーを越えて選び抜かれたアディダス ハイライトには、ドイツのスポーツウェア ブランドの中で最も力強い方向性を持つ革新的なアイテムが集まっている。ひとつのメッセージを軸にまとめられたこのセレクションは、アディダスというブランドの多様で幅広いカテゴリーの中に生まれるいくつものトレンドについて、今までにないような考え方を与えてくれる。
アディダス ハイライトの製品は、2017春夏シーズンのあいだ世界中の店舗で販売される。アディダスのコンセプトストア、ベルリンNo.74とパリNo.42では、2017年春夏のハイライトから幅広いセレクションをお届けする予定となっている。
 
 
フォトグラファー:ベンジャミン・アレクサンダー・ヒュースビー
スタイリスト:ジェイ・マサクレ
アートディレクション:PLスタジオ(PL Studio)


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