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YUIMA NAKAZATO

YUIMA NAKAZATO

YUIMA NAKAZATO
http://www.yuimanakazato.com/

次のコレクションへ

久々のブログ更新になってしまいました。。

先日、10月19日、最新コレクションを代々木体育館で発表し、平日の夜遅い時間にも関わらず、多くの方々に見て頂けた事、とても感謝しています。

このコレクションは、自分の中では大きな転換期のような作品で、今までにない様々な挑戦がたくさんありました。今自分は何を作りたいのかをとことん追求し、行き着いたのが今回のコレクションです。

http://changefashion.net/fashionshow/2010/10/28111806.html

次は、どんなコレクションにしようか。。。

Yuima

ARNHEM MODE BIENNALE 

昨年6月に開催された、オランダ、アーネム市で開催される世界最大規模のファッションイベント、アーネムモードビエンナーレへ参加させて頂きました。その時の映像を配信中です。

今回で3回目となるこのイベントは、世界中からファッションレーベルが80選ばれ、町の教会を中心に、ショップやギャラリーなどいたるところで展示されます。SHAPEというテーマのもと、Martin Margiela、Victor and Rolf、Raf SimonsやBalenciagaなど大御所から新人まで、有名無名を問わず集められ、全部で150着が展示されるその規模の大きさには圧巻でした。他に日本からはComme des Garcons、Written After words、Kei Kagami、Cosmicwonder light source が選ばれていました。それぞれのレーベルにロッジ風の展示スペースが与えられ、その中を自由に展示していくというユニークな形式で、各ブランドかなり気合いが入っていました。

一般の人に広くファッションの世界を知ってもらえうという意味でもとても良い機会ですし、なによりデザイナー自身で展示の設置をしている姿が、なんだか学園祭のようでもあり、とても不思議でした。

こういうイベントが、もっと世界中で行われれば良いなと願っています。

Yuima

COCCODRILLO

Exhibiton at COCCODRILLO

去年の今頃、アントワープにあるココドリロという靴の専門店にて開催したエキシビションの映像を配信しています。

このシューズショップは、アントワープのファッション史の中でもとても重要な存在で、そんなココドリロが、毎年学生のショーを見て、良い靴にCOCCDRILLO賞として、賞金と発表の場を提供しています。

店においてある靴は、一流ブランドばかりで、そのセレクト力さすがです!! さらに、若手をサポートしたりと、オーナーのGEERTさんの靴に対する熱いおもいに、是非自分も答えたいと思いますし、いつか自分の靴も認めてほしいという、一つの目標でもあります。

アントワープに訪れることがあれば、是非のぞいてみてください。

Yuima

衣装の全貌

先日作成したLady gaga のための衣装、実は全身作成したんです。

Yuima

衣装デザインという活動

今回は、今自分が力を入れている衣装デザインについて書きたいと思います。
自分の作品をネットや展示等、どこかで見つけて頂いて、依頼を頂くというまれなケースなのですが、昨年は3人のアーティストへ衣装を作りました。

今回はそのうちの一人、BLACK EYED PEAS のFERGIEへの衣装デザインについて書きたいと思います。

昨年の11月に彼女のスタイリストから突然メールで連絡がきました。「コンサートだから、とにかくすごいのを作って!」と依頼され、わけもわからず、そして、これが果たして本当の話なのかどうなのか、半信半疑でデザイン画を書きました。いろいろな不安が頭の中を駆け巡りましたが、1週間でなんとかデザインを完成させると、本人も気に入ったということで、すぐに制作に取りかかることに。。アイディアは、ショーの途中からドレスが変形し、「飛び出す絵本」の仕掛けで平面の服が立体へと変化、そして開いた内側はクリスタル、ミラー、LEDで思い切り輝かせるという構想でした。

実際に制作を終えてみれば、制作費も膨大で、一着と一足に一ヶ月まるまるかかってしまうという、これまでにないスケールの衣装制作になっていました。

不安ながらも完成した服を直接持って本人のいるロサンゼルスへ。フィッティングルームには、何十もの衣装と靴、アクセサリーが山のように用意してあり、本人、関係者含めて気に入らなければ容赦なく別ものものへと交換されてくという緊張感の中、幸いにも気に入って頂けて、とにかくほっとしたのをお覚えています。

気がつけば、服作りでこんなに興奮し、葛藤し、そして満足感を味わえたのはここ最近ではなかったかもしれないと、改めて自分の服作りに対する関わり方を見直すきっかけとなったということもあって、自分の中でとても重要な一着となった。また、衣装という、特別なシチュエーションであっても実際にこの服を着る人がいるという事実が、自分のデザインの欠点を越えて、自分を勇気づけてくれたようだった。

Yuima


World tour, BLACK EYED PEAS