驚いた方も多かったと思いますが、当ブログとしては、このグループは、一番厄介なのがセネガルで、その次がコロンビアで、一番闘いやすいのがポーランドとみてましたので、それほどのオドロキはありませんでした。
相手ゴールキーパーのオスピナ(アーセナル)の守備が不安定なのもスカウティング済みでしたし、相手ボランチ2枚の展開力みたいなのも、それほどでは無いだろうと。
スピードのあるクアドラードは、長友が止めると思いましたし、
怖いのは、左右のウイングのスピードと、ハメスの個人技と、ファルカオの得点力なわけですから、ハメスが怪我で万全ではなかった時点で、かなり優位になったのは間違いありません。
変わって入ったキンテロも上手いですが、キンテロの上手さって、Jリーグにも居そうな上手さですから、対応出来そうですよね(フリーキックで失点しましたけど)
実際、試合ではキンテロが穴になっていたわけで。
中盤の要のCサンチェスが退場になって10人になり、ハメスも居ない。さらに、クアドラードも交代となれば、これで負けたら、一体全体どうしてくれるレベルですから。
でも、飛車角抜きで10人のコロンビア、かなり強かったですよね。。
11人だったら、どうなっていたか。。
この試合、何が決定的な要因だったのか?
それは、大迫が、1対1の場面でゴールに向かって動き、シュートを打ったからです。
正直、2017年〜2018年シーズンの大迫はイマイチでした。
ボールは収まるんだけどねえという
筆者は、やはり、所属チームのケルンにおいて、チーム状態が良くない中で、ボールを失ってはいけないという思いが強くなり過ぎた結果なのかなと見ていました。
日本代表においても、(大迫が居ないとどうにもならない)ような攻撃になりつつあった。
『とりあえず、大迫に預けておけばキープしてくれる』という避難所みたいな存在になっていたわけです。
でも、4−1−2−3のゼロトップならともかく、4−2−3−1のワントップというのは、裏抜けしてくれないと話にならないポジションです。
今回、大迫が、山なりのボールの競り合いにおいて、ボールを保持する選択ではなく、前に抜け出そうとする選択をした結果、シュートに繋がり、シュートはキーパー真正面に飛んでしまって弾かれたものの、セカンドストライカー役の香川が後ろから駆け上がってきて(その斜め後ろには乾も走っていました。)こぼれ球に反応することが出来、シュート。完全に崩されて慌てたコロンビアのCサンチェスが、とっさに手で止めてしまいハンド。
決定的な場面を阻止ということで、レッドカード退場になってしまいました。
これが、この試合を決定付けたポイントだったのは間違いありません。
戦術も大切なのですけど、基本的には、選手がプレーするわけで。。
最初の場面で、ここ最近の大迫だったら、ボールをキープするための身体の入れ方をしてしまい、キープは出来るけど、速攻では無くなってしまい、香川にパスして、香川が後ろか左右にさばくみたいな展開になっていた可能性があります。
でも、そうならなかったのは、チャレンジしないで失敗したスイス戦と、パラグアイ戦で結果を出したサブ組の影響がやはりあったのかなと思います。
やはり、絶対的なエースの座では無くなったことから、チャレンジ精神が生まれてきたと考えます。
守るべき立場から、攻めるべき立場に状況が変化したことが、良い方向になったのかもしれません。
本来、実績的に言っても、大迫は、絶対的エースには、ほど遠いポジションですし、チャレンジャーなのは、明らかですから。(電通が持ち上げ過ぎるのです)
一方、エースの座から追われた、香川や本田が、自分の出来ることを見つめ直し、上がってきたことも良い要因だったと思います。
香川は、決定的なシュートを打ちましたし、PKを落ち着いて決めました。
やはり、毎試合8万人以上観客が入り、世界一観客数の多いドルトムントで試合してますので、こういった雰囲気には慣れていたと思いますし、前回のワールドカップは初出場の緊張があったと思いますが、今回は2回目ですから。
冷静に熱くプレー出来たことが結果に繋がったかなと思いました。
本田のコーナーキックは、今シーズンのパチューカの試合でも見せていたように、質の高いものでした。
それは、ここに至るまでに、本田がものすごいフリーキックの練習をしてきたからでもあります。
次戦以降、フリーキックの得点も期待されます。
次戦のセネガル戦、相手は、ものすごく強いですが、弱点もあると思います。
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