SHUN OKUBO

「野生の思考」と「都市の女性の為のジュエリー」をコンセプトにブランドのアイデンティティーとして創作活動を行っているブランドSHUN OKUBOの新作発表が行われた。今回の展示ではアコヤバロックを用いたシリーズと洋服で用いられる生地を使用した●▲■のシリーズが発表された。

アコヤバロックパールを用いた新作は敢えて商品にならないような、形に統率のとれていない真珠をほぼとれたままの状態でで使用しエレガントなものにワイルドさを加えている。写真には無いがアコヤバロックパールをホワイトパール(統一されているもの)とクリスタル(出っ張りを意識したもの)と組み合わせたジュエリーも展開している。Ant Ringなどのパールも今季から自分で選べるようになっておりそこにはSHUN OKBOの『自分だけのスペシャルなもの選んで欲しい』をという想いが込められている。

●▲■のシリーズは禅からテーマを取ったもの。デニムの生地で覆われたジュエリーはリーバイスの古着を用いており現在日本橋三越本店にて開催のジャパンクリエーションのお題として与えられたもの。ステッチは金沢の金箔を作っている会社の金糸を用いている。このシリーズは『Gold Rush』と名づけられ(Levi’sが誕生したのはゴールドラッシュに沸く労働者たちの為の丈夫なワークパンツから)SHUN OKUBOらしいユーモアが利いている。シルクで覆われたジュエリー(写真無し)は日本的な考えの下製作された(透けている、隠すことで中を想像させる)。その他羽毛をシルクでつつんだアイテムなども展開している。

敢えてジュエリー以外のファッションの素材を多用したところにSHUN OKUBOのファッションのルーツが浮かび上がってくる(元々洋服のデザインをしていた)。これからファッションとジュエリーの新しい関係性を追求していってもらいたい。

text/Masaki Takida photo/Takahito Sasaki

Comments are closed.