Huishan Zhang

中国系デザイナーの活躍が目立ったLFW S/S 2013。
Huishanは中国のクラフトマンシップとヨーロッパのモダンを美しく融合させるデザイナー。生まれは中国、青島、セントマーチンズを卒業後、Christian Diorオートクチュール部門にてキャリアを積んだ後に自身のブランドを立ち上げた。
A/W 2012ではロンドンの若手デザイナープロジェクトNEW GENの支援対象にも選ばれ、注目が集まる中、今季が初のLFWでのランウェイショーとなった。

なんといっても目を引くのは、そのファブリックの美しさである。古代の鳥や塔をあしらったジオメタリックパターンがプリントされている上質なシルク、繊細なレースはミントグリーン、ベージュピンク、コバルトブルーといったロマンティックな色調の中で、トラディショナルな中国の美学を表現。
チョンサン(深いスリットの入ったチャイナドレス)、マンダリンジャケットがベースとなっているシルエットには、高度なパターンカッティング技術によって、大胆な切り返しや巧みなギャザーをプラスオンし、洗練されたヨーロッパテイストがエレガントにMIXされた。

東洋と西洋が絶妙にクロスする、優美なニューチャイナドレスの登場であった。

Photo:Hiroyuki Ishimizu Text:Akiko Sakuma


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