Fashion Show

ANDREA POMPILIO

大き な金ボタンの付いた完璧な制服に身を包んだ軍士官 。生意気な表情 をした金髪の少年。幼いアンドレ・ポピリオを腕に抱いている彼の祖父である 。
2014/2015秋冬コレクションのインスピレーション源となったこの写真からは、コンテンポラリーかつ従来のスタイルというコンセプトへのデザイナーの新たな取り組みと今季スタイルの最重要コンセプトである「制服」を表現する。
メンズの伝統的エレガンスのルールが覆された。まるで軍隊の厳格さと規律さが、近代的大都市の典型的な洗練されたボーホースタイルや予測不可能である兆しを見過ごしたかのように。
縫製の仕立てや形には制服のアイデアを参考にしたシルエットをしっかりと取り込み、デザイナーがどのルックもミックスやレイヤリング、思いがけないディテールを使って遊び、洋服に吹き込みことで真の自信に満ち溢れたスピリットを表現している。
見た目は至ってシンプルでも、従来の素材の役割を入れ替えたアイテム。アウター素材とインナー素材:ナイロンスリーブパーカーにラビットファーのライナー。トップレイヤーとボトムレイヤー:カシミアのロングタートルネックの上にマトラッセのポプリンシャツをレイヤリングし、アビエーターボンバージャケットを羽織る。そしてマニッシュなエレメントとフェミニンなエレメント:水玉模様のプリントジャケットとパンツのコーディネート。

パッチの形式がシャツやジャケットの決め手となる士官学校のアナトミカルプレートは特にプリントのエレメントの再燃によって、インスピレーションの原点とデザイン・アイデンティティを再び呼び覚ます。また、アンドレア・ポンピリオにとってカラーとは、自分自身が大胆かつ斬新になり、リミットを広げたいという願いを表現する独自の言葉である。限りなく可能性の広がるネイビーブルーの濃淡、そしてグリーンやイエロー、オレンジ系のあらゆるカラーで表現している。奇抜でクールな極みはそのアクセサリー。コンバットブーツのソールを採用した伝統的なビーバー革製オックスフォードシューズが復活し、ファー仕様の丈の高い帽子や手袋などが取り入れられている。


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