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MARIKO NISHITANI

西谷真理子 / Mariko Nishitani

1950年8月25日兵庫県生まれ。瀬戸内水軍と茨城の庄屋と六本木の下宿屋を先祖に持つ。満州の大連、ハルピン、朝鮮の浦項で暮らした日本人の両親の下、伊丹、京都、枚方、東京に居住。学生運動たけなわの1969年大学に入り、遊びほうけて、卒業後、文化出版局に勤め、1980-82年パリ支局勤務。「装苑」「ハイファッション」「元気な食卓」各誌の編集者として勤め上げ、2011年3月定年で退職。以後は外部スタッフとして、ハイファッション・オンラインを運営。
文化学園大学(文化女子大学改め)ファッション研究機構の一員として、2011年10月−12月に東京オペラシティで開催される『感じる服、考える服——東京ファッションの現在形』共同キュレーターを務める。
2010年秋からは、後藤繁雄主宰のSuper Schoolで講師も。フィルムアート社から8月末刊行のファッション評論本を企画進行中。
http://fashionjp.net/highfashiononline

日々の泡 01

初めまして。

滝田編集長に昨年の春にブログのお誘いを受けてから、ずいぶん経ってしまいましたが、ようやくスタートすることにします。TwitterやFacebookは、だいぶ慣れてきて軽く言いたいことを書けるのですが、ブログは全くの初心者で、なんだか居心地が悪いです。
私は編集者という仕事柄、どっちかというと、影の存在でいることが居心地がいいのです。自分で書くよりは、書かせる方(しまった、書いていただくというべきですよね)が好きなのです。そして人の書いたものにあれこれ文句を言うのが好きという度し難い種族なのです。
滝田さんは、それをきっと鋭く見抜いて、なら書いてみろよ、と振ってくださったのでしょう。

で、タイトルはボリス・ヴィアンから借用。川久保さんではありませんが、私もファッションで好きなのは、はかなさ、つかんだと思って掌をひろげると消えているような実体のなさです。そのために真剣になるパラドックスがクセになります。一方、そのかりそめなものに、言葉を与える作業をしてみたいなというのが、ここ数年考えてきたことです。さて、どうなることやら。まず本日は、さわりだけ。

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