パリのBIBLIOTHEQUE NATIONALE DE FRANCE(フランス国立図書館)にて開催されている、リチャード・
プリンスのフランスで初めてとなる大規模な展覧会「AMERICAN PRAYER」のための、プリンス・ファン
のみならずアートブック・ファン必携の豪華カタログ。
この展覧会のユニークな点は、プリンスの作品を飾ることだけではなく、彼の作品制作のインスピレーションの原点であるパーソルな側面に焦点を当てていることです。その厖大なプリンス自身のプライベート・コレクション(ほとんどが初公開)である50年代から80年代のアメリカのポップカルチャー、音楽(ジミ・ヘンドリックスやボブ・ディラン、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドなど)、ビート文学(ジャック・ケルアックとアレン・ギンズバーグ、ウイリアム・バロウズなど)、そしてフランスのパルプフィクション、ビデオ、ポルノグラフィーの稀少本やそのオリジナルのアートとナース・ペインティングまでがカオスとなりながら展示構成されています。
その展示構成をそのまま、リチャード・プリンスのコスモを収録したコレクター・アイテムなカタログがこの「AMERICAN PRAYER」。
AMERICAN/ENGLISH、 LOLITA & LOLLIPOP、 BEAT HOTEL、 BOMB DREAMS、 ON THE ROAD、 ON THE BUS、CRIMINALS AND CELEBRITIES、 SEX AND DRUGS AND ROCK AND ROLL、 THE READING ROOMの9 項目で構成されており、およそ150点に及ぶ貴重な図版が丁寧なレイアウトで掲載されています。
展覧会タイトルのAMERICAN PRAYER は、70年に書かれたジム・モリソンの詩のタイトルからの引用です。
テキスト(仏)ではパープル誌のコントリビューターでありプリンスの朋友、ジェフ・ライアンも寄稿しています。
ハードカバー/厚さ20ミリ、サイズ300x300ミリ/244頁、重さ約2キロ
Richard Prince “AMERICAN PRAYER”
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ニシワキ