DIET BUTCHER SLIM SKINの2011S/S Collectionが披露された。テーマは『clouds / float』。

前シーズンの2010.秋冬の展示会が終わってから数日、デザイナーの深民氏が体調を崩し脳のCT を受けた事がきっかけで、今回のコレクションに発展していったという。死ぬって何だろう？　生きるって何だろう？…. と、少年時代に思っていた時にデザイナーが出逢った漫画　『浮浪雲』。その主人公の雲さんみたいに、浮浪雲の様な生き様が出来る大人になりたいと思っていた少年時代。

ドレッドで過ごした20代、あと数ヶ月で迎える40代、雲になれているか60 代、生きているんだろうか？80 代。　過去、現在、未来。20代、40代（現在）、60代、80代のデザイナーの深民 尚氏の各年代の人形を作成し、それを元にいろいろな考えの服を作成した。

ブルーのチェックの古着を良く着ていた20 代半ば。40才を迎える深民氏が作る、20代の深民氏に贈る服、テキスタイルはシルク混にして軽く、しなやかに。20年後に自身が着ていたい服は60 才になっても雲さんのようないなせな着流しが似合うようにと作成したTATOO 柄の3 ピース。80才で着てるのはレザージャケットだ。
　
今回のキーとなっているパターン、プリント方法、染め方、加工方法、などをさまざま使った経年変化のモノ。また検査の時に撮られたデザイナー自身の頭のCT スキャンもリアルなプリントになっている。