Fashion Show

RIVORA

年に2度の展示会でアーティストとセッションを繰り返してきたファッション・ブランドRIVORA。Spring / Summer Collection 2011のSpecial Exhibitionでは、鉄を素材に文字を操るアーティストの谷口和正氏と、インダストリアル・ミュージック界で異彩を放つミュージシャンのCARREとのコラボレーションで行われた。void+のミニマムな空間を埋め尽くす、光と影と音楽、そこに立つRIVORAのレディース・コートには、あるロック・ミュージックの歌詞を解体した、言葉の影が投影されている。

“言語とはいかなる場合でも、伝達可能なものの伝達であるだけにとどまらず、
同時に、伝達不可能なものの象徴でもある” 
Walter Benjamin

【RIVORA】
デザイナーの鈴木泰宏を中心に、spring / summer collection 2010よりスタートした日本のブランド。「物づくりの原点には人が存在し、そこにはたくさんの人が関わっている。そのことは「川」のあり方とよく似ている。それ自体が生命の源であり、周囲に社会・文化を形成する存在である「川」は、たくさんの人の個性が合わさることで、より良いものを生み出そうとする物づくりと近い。」という考えより、「川」を意味する3つの言語の組み合わせからなるRIVORAと命名された。

【Kazumasa Taniguchi】
武蔵野美術大学 大学院修了。
現在、京都を拠点に活動中。
音楽の歌詞をモチーフに鉄板を溶断した英文字を溶接、立体的に組み上げた作品を制作している。
京都のインディフェス「ボロフェスタ」、自主企画「LIVE@サンカクヤマ」の会場にオブジェを展示、
「bloodthirsty butchers」ジャケット・バンドロゴ提供、「PiZZA OF DEATH」「less than TV」の
サイン制作など、音楽シーンとの関わりも深い。

【CARRE】
NAGとMTRによるインダストリアル・ミュージック・デュオ。ダンスミュージックを通過した、新たな解釈によるインダストリアル・サウンドは、多数の現場で、新鮮な驚きと癖のあるバットトリップを与えている。2010年、自身が主宰するMGMD A ORG.より「Grig and Cold Mouse」をリリースした。

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