タイトル「前陣速攻呟き卓球百連射」。
(先人速攻 wikiより:前陣速攻型(ぜんじんそっこうがた)とは、卓球において、台から離れずに前陣に張り付いて、ピッチとスピードで攻める戦型である。)
MITメディアラボ 副所長・教授の石井 裕さんの講演会を、六本木はAxisギャラリーで聴いてきました。
タイトルは一見何のことだかよく分からない感じですが、なんのことはない、今日は教授ご自身のTwitterの呟きを中心にお話をされました。ただ、呟きと言っても、普通の呟きではありません。その内容は様々なジャンルを自由自在に横断します。
石井教授の研究は「TANGIBLE BIT」。触れるコンピューター、とでも言いましょうか。
現在のコンピューターはモニタ、キーボード、マウスで動かしますが、
教授のそれは全く違う方法でコンピュータを動かします。
宮沢賢治の紙に描いた力強い直筆の詩がTANGIBLEの構想の出発だったそうです。
実際に触れるということは、ディスプレイ(ピクセル)で見て動かすことよりも体験として非常に強い。
また、上の写真で教授が持っている算盤、これも言ってしまえばTANGIBLEなものであり、
手で触って動かし計算し、動かした後に残ったビジュアルで結果を判断できる。
TANGIBLE BITの原型のようなものですね。
さて、その研究の中でもMusic bottleやPing Pong Plusなどが有名です。
とにかく、MITラボの理念というものは、作り出すものは新しくないと意味がない、それ以外は全てゴミ。
科学、物理、文学、詩、アート。。多角的な切り口から、いままで誰も見たことがないものを生み出すこと。
実用化されるものはごく僅かかもしれませんが、時間やお金の投資としては一見リスキーでも、
この研究には何かがあるかもしれないと思ってひた向きに突き進む力。
why?(なぜ?)、who care?(誰のために?)、so what?(だから何?)
創出されたアイデアは考え抜かれ、このように問われ鍛えられる。
そしてMITといえども卓越したアイデアなんてそうそうにでない(らしい)。
そして今日のトークの終盤で強調していたのは、MITの研究とはまだ誰も歩いていない未開の地を一人孤独に突き進んでいくことだ、ということ。歩いた後に道が出来る。高村光太郎ですね。
切り開いた未来は、自分が死んだ後の未来となって続いていくということ。
トークはまさに前陣速攻のごとく凄まじかったので(+凄まじいウィットw)、ひとつひとつを述懐するのは難しいのでこのくらいにしておきますが、
石井教授のtwitterのログを辿れば本日の講義内容が把握できると思われます。
気になる方は是非ご覧になってみて下さい。
石井教授 on twitter http://twitter.com/ishii_mit
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who is my boss? ダース・ベイダー/ ラベルを貼ってはいけない/ガラパゴス島(日本)/真理=蜃気楼/コンブとワカメ/愛板(iPad)/梅棹 忠夫『知的生産の先述』/痕跡- Trace of body/燕返し-Counter atack/クラウゼヴィッツ戦争論/ジェームズ・P・ホーガン『星を継ぐもの』 etc…
昔この人のドキュメンタリーを見た時は、めちゃめちゃストイックで当時の僕にはとてもショッキングでした!そのあと暫くはファンだったはずなのにな…見に行けなくて残念です…しょぼん…
yoko
NHKでやってたよね。
この先生いつも走ってんだぜ。Life is short、だから走る。理にかなってる!!
オフィスに本があるから読みにくれば?
未映子先生の本持ってきてね。、チクチク。