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AKIRA NAKA

AKIRA NAKA

アメリカ在住時にテイラーに出会いデザインを始める。アントワープ王立芸術学院在学中にイェール国際モードフェスティバルに参加。その後アントワープにおいてニットデザイナーに師事。21_21DESIGN SIGHT, ROCKET GALLERY等でプレゼンテーションを行う。08年JFWにおいてコレクションを行う。
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フランダースのコンセプチャル?

アントワープから少し北西へ向かうと
すぐにオランダ国境があるのですが、
それをこえるとすぐにアイントホーヘンという街があり
ここにも芸大があります。

アイントホーヘンデザインアカデミーからは
インターナショナルなプロダクトデザイナーが数多く
卒業していて、あのマーティン・バースや
ヘラ・ヨンゲリウス、クリスティン・メンデルツマ、
デマーカスファンもここの卒業生です。

バースやクリスチャンの作品にも色濃く現れているのですが
アイントホーヘンもアントワープと同様コンセプトがとても
重要視されています。
この学校を世界に知らしめたストゥディオ・ヨブなんかも
とてもコンセプチャルで共感する部分は多いです。
このように北欧のデザイナー(といってもかなり限定された地域ですが)
のこのスタンスにみられる共通点というものにとても興味を
持っています。

その共通点についての疑問を今晩車に乗りながら色々と考えてました。

実際自分もその教育がベースなので他のプロセスをあまり
使用しないのですが、コンセプトベースの発展による
とても個人的で主観的美意識の表現が何故あの地域で
賞賛されそして発展して行ったか?とても自分には不思議です。
それは、これも僕が感じている事ですが、ベルギーという
国が日本と同様にとても和というものに敏感だと思うからです。
これがアメリカなどの個を中心としたインディビジュアルの
集合体のような社会環境で発展するなら自然なのですが
調和や規則性に美徳を見いだす社会に生まれたと言う点です。

でも日本にみられる調和による普遍性から劇的な変化を必要とされなかった
文化的土壌が深みというものに大きな美意識を見いだしていった
過程を思えば、コンセプチャルな作品にみられるデザインの深みに
共感を覚えるのはある意味自然な事なのかも知れません。

ただ強引に自分の主観だけで日本とフランダースをかぶせて考えているだけで
そんな過程なんて絶対に当てはまらないんだろうなと
家に着く頃あらためて感じたドライブでした。(汗

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