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サッカー好きなので、サッカー記事も多いです。
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サッカー日本代表ザックジャパン ブラジル戦分析と対策

仕事忙しく、遅くなりましたが、サッカーブラジル戦分析です。

10月16日(火) 14:10(現地時間)=21:10(日本時間) / 会場:ヴロツワフ(ポーランド)
日本0-4ブラジル

得点
パウリーニョ(前半12分)、ネイマール(前半26分)、ネイマール(後半3分)、カカ(後半31分)

GK: 1 川島永嗣
DF: 15 今野泰幸
  5 長友佑都
  6 内田篤人
  → 21 酒井宏樹(後半0分)
  22 吉田麻也
  → 16 栗原勇蔵(後半45分)
MF: 7 遠藤保仁
  14 中村憲剛
  → 9 乾貴士(後半0分)
  17 長谷部誠(cap)
  → 13 細貝萌(後半17分)
  4 本田圭佑
FW: 10 香川真司
  8 清武弘嗣
  → 19 宮市亮(後半45分)

GK: 1 ジエゴ・アウベス
DF: 4 ダビド・ルイス
  2 アドリアーノ
  3 チアゴ・シウバ(cap)
  14 レアンドロ・カスタン
MF: 10 オスカル
  → 19 チアゴ・ネーヴィス(後半44分)
  7 ラミレス
  → 16 サンドロ(後半42分)
  5 パウリーニョ
  8 カカ
  → 17 ルーカス(後半37分)
FW: 20 フッキ
  → 18 ジュリアーノ(後半32分)
  11 ネイマール
  → 9 レアンドロ・ダミアン(後半40分)

スタメン

     本田
香川   憲剛   清武
  遠藤   長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

強化にはもってこいのブラジル戦ですが、ザックジャパンになってから、初めての本格的な敗戦になりました。

完敗です。

単純に実力の差でしょうという声もあるとは思いますが、必ずしもそれだけでもないように思います。

では、その完敗の原因と対策を探っていきたいと思います。

日本が優勝したアジアカップの時にこんな記事を書きました。

それよりも、他の選手のポジショニングがおかしいわけです。

で、なぜおかしなポジショニングになるのか?というと、ボールを保持している時のポジショニングと選手の特性が合っていないからだと思います。

ようするに、ザッケローニは、バルセロナ型のサッカーをやろうとしていて、バルサ型の基本をちゃんと理解していないんじゃないかという気がしてきました。
岡田監督と同じです。

バルサ型=オランダ型のサッカーでは、4バックでパスを回す際にセンターバックの2人が開いて、その真ん中にアンカーの選手が下がってくる事で、似非3バック的になり、両サイドが上がります。

要するに、基本的に真ん中の3人にセンターバックの要素が求められるわけです。
この陣形で、相手が4−4−1−1の典型的なカウンター狙いをしているとすると、当然のことながら、強いカウンターのチームは、1−1の部分にスピードとポストプレーが共に出来る選手を使ってきますから(インテルのエトー+ミリートを思い出してください)トップにスピードのある選手を残してポストの選手にルーズボールを入れた場合は、誰かが対応に行かなければならないわけです。

それが、4-3-3のバルサであれば、ブスケッツとかマケレレの役割であり、4-2-3-1のオランダではファンボメルの役割だったわけです。
ここに、センターバックを兼任出来る技術力のある選手を必要としているのです。

そして相棒にはこぼれ球奪取能力の高い選手を起用している。

つまり、2バックでセンターをケアしながら、2ボランチタイプ(片方はサイドバックの場合もあり)の選手でもう一人をケアしているわけです。

これによって、相手のカウンターを防いでいる。

縦のセンターバックなんですね。
で、縦の2ボランチに近い選手を起用するわけです。

軸+サポート
軸+サポート
という関係になっていなくちゃ駄目なんです。
バルサ型は。

しかし、この場面で、日本の2人のボランチは、遠藤と長谷部
ヘディングの競り合いに強いタイプではありません。競り合う軸が居ないのです。
で、この場面はCBの今野が競りに行ってしまったので、1バックになってしまったわけです。

仮にCBが競りに行くのなら、ボランチの一人が後ろに下がるか、もしくは、サイドバックが下がるかどちらかです。

その辺の役割分担が曖昧なので、1バックになるということです。

基本的に、このザックジャパンの布陣(長友・吉田・今野・伊野波)なら、バルサ式のフォーメーションではなく、。長友が上がる→吉田・今野・伊野波が並んで3バックというポジションで基本陣形にした方がベターなのではないでしょうか?
というのが、当ブログの見解です。

実際に、後半吉田が退場した後、10人になった時は、長友+岩政+今野という3バック的なフォーメーションにしたわけで、その方が機能性が高かったわけですし。

以上引用

これなんですよね。根本的な問題は

今野は、前に出てボールを奪取するのが上手い選手です。

すると、吉田がカバーの役割になるわけです。

ですが、吉田にはスピードが無いので、カカやフッキみたいなスピードのある選手や、ネイマールやオスカルのような超絶なテクニックの選手は厳しい。

もっと普通のフォワードなら良いのですけれど。

ブラジルの4人の攻撃陣は尋常じゃありません。

では、どうすれば良いか?

これも過去ログから

で、いくつか気になる点がありました。

この試合、最終ラインは、バルセロナ方式でパス回しをしていました。
バルセロナ方式というのは、2センターバックが外に開き、ボランチの一人が後ろに下がってきて、両サイドバックは高く上がるという方式なんです。

でも、当ブログが再三指摘しているように、このやり方でこのメンバーだと、カウンターに弱いのが明らか。

基本フォーメーション

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

バックラインからのパス回し
こんな感じになります。

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
長友   長谷部  内田
     遠藤    
  今野     吉田 
     川島

この状態でボールを失うとどうなるか?

今野+遠藤+吉田の3人で対処するわけです。

3人とも足が速くないんです。

読みは速いんですよ、読みは鋭い。
だから、取れれば良いんです。

前線からプレッシャーがかかっている状況なら、上手くボールを奪えるんです。

でも、どこかでフリーでボールを持たれると危ないんです。

この3人とも、カバーリングがあまり上手く無いですから。

実際、失点したシーンが、もろにこれでした。

いや、上がっていた内田は、なんとか戻ってきましたよ。

内田のカバーリング能力というのはスゴいんです。
内田が居なくなった鹿島の試合を見るにつけ、内田の偉大さが分りました。

同様に、長友のカバーリング能力も極めて高いのです。

でも、二人が同時に上がっていたら、カバーリング能力が極めて落ちてしまうんですよ。

それがこのメンバーでありフォーメーションということです。

その日本の弱点をウズベキスタンは冷静に突いてきましたね。

ですから、このメンバーで闘うなら、バルサ型ではなく、ゆりかご方式、つまり、サイドバックの一人が後ろに余った状態で、センターバックの一人が前に行く方式が良いわけです。

このフォーメーション

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
長友   遠藤   長谷部  
     吉田    
  今野     内田   
     川島

又は、このフォーメーション

    ハーフナー
岡崎   香川   藤本
 遠藤  長谷部  内田 
     今野     
  長友    吉田       
     川島

これなら機能することが、過去の試合で証明されています。

バルサ型をやるなら、伊野波のような、足が速くてカバーリングの上手い選手を一枚センターバックに入れないとダメです。

ということですね。

今回だと、こういうフォーメーションにすべしということです

     
香川   本田   清武   
   遠藤   ケンゴ  
長友   吉田   長谷部  
  今野     内田   
     川島

これなら、内田のビルドアップ能力とカウンターへの対処、ラインを上げることなど、全部出来るわけです

長谷部がサイドバックも出来る選手であることもポイントです。

これなら吉田が苦し紛れの縦パスで、相手に狙われてカウンターということも防げるでしょう。

内田は、ブンデスリーガで70%の空中戦勝利率らしいので、空中戦も強いみたいですよ。

そして、パス回しでいえば、縦パスを使い過ぎなんですね。

縦パスというのは、諸刃の剣で、ビッグチャンスも作れるわけですが、ボールを失う確率も高いのです。

なぜかというと、ボールを受ける選手は、後ろが見えないからです。

なので、縦パスを入れることが出来る場面というのは、ボールを受ける選手が、フリーでターン出来る場面。

もしくは、そばの選手とワンツーが出来る場面のどちらかです。

前にも書きましたが、なぜバルセロナやスペインが、斜めのパスを多用するのか?というと、ボールを受ける選手が周囲の視野が確保出来て、次のパスコースにパスを出すのが簡単になるからです。

そして、万が一、ボールを失った時の、守備の陣形が出来ている、距離感というのが大事なのです。

日本のパスサッカーは、縦パスと連動を基本としているので、ボールを失った時の守備陣形が悪い。

なので、スペースを空けて相手をフリーにしてしまうのです。

この基本をやり直さないとダメでしょう。

そして、日本はプレッシャーがかかると、追い込まれてつい無理な縦パスを入れ、取られてカウンターという場面が多過ぎます。(特に吉田からのパス)

相手に詰められたら、ゴールキーパーに戻せばよろしい。

ショートパスを繋ぐサッカーのわりに、ゴールキーパーに戻す場面が少な過ぎます。

ゴールキーパーをフィールドプレーヤーとして考えない、ショートパスを繋ぐサッカーというのは成立しません。

もうひとつの原因は、攻撃のメンバーにあります。

スタメン

     本田
香川   憲剛   清武

これ、スペースの裏に抜けるタイプの選手が攻撃に誰も居ませんよね。
みんな、足元にボール欲しいタイプばかりです。

後半も同じです。

     本田    
乾    香川   清武

なので、当然のことながら、足元にばかりボールを回して、相手にカットされてカウンター

こうなったわけです。

で、スペースの裏に抜けるタイプの選手がサイドバックの2人しか居ないので、サイドバックが上がらないと機能しないので、サイドバックが上がり、そのスペースを突かれるわけです。

ゴール前まで迫っても、詰めに来る選手が居ない。
清武などは、もっとゴール前に顔を出さないとダメです。
パス出しただけでまんぞく

なので、根本的にメンバーをいじるしか解決方法は無いですね。
いつもは、岡崎がそのスペースの裏に抜ける役割とゴール前に顔を出す動きを果たしているわけです。
今回ほど岡崎不在のデメリットを感じたことはないですね。

でも、メンバーの中に居ますよ。適任が

宮市です。

     本田    
宮市   香川   清武

こうすれば、相手のディフェンスの背後に基点を作れますから、香川の狭いスペースを利用する能力が活きますよね。

本田にしてもそうです。
この試合、本田にがっかりした方も多かったと思うのですが、いくら本田がフィジカルが強いといっても、ドログバレヴェルではないわけです。

強いチーム(チャンピオンズリーグベスト4くらいのチーム)と試合すると、本田でもキープし切れないわけです。当然ですよ。

でも、強いチームと闘った時、スピードのある選手とか、高さのある選手は、必ず勝てるのです。

ノルウェーが度々ブラジルを破るのは、背が高いからです。

日本も、ハーフナーや宮市は、必ずフィジカルで勝てます。

なので、まず、フィジカルで勝てる部分を作っておくことがポイントになると思います。

なので、この試合は、こうすべきでした。

スタメン
    ハーフナー
香川   ケンゴ   本田
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

スペースへ抜ける選手は少ないですが、本田なら、サイドで仕事すれば、必ず裏へ抜ける動きをしてくれるはずです。

ただし、バックラインからパスを回す際は、ゆりかごの動きで

    ハーフナー
香川   ケンゴ   本田
長友   遠藤   長谷部  
     吉田    
  今野     内田   
     川島

後半、宮市を入れて勝負

    ハーフナー
宮市   香川   本田
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

     本田
宮市   香川   清武   
  遠藤    長谷部
長友 今野 吉田 内田
     川島

これなら機能したと思います。

まあ、こうしても、勝てるかどうかは何とも言えませんが、4−0ではなく、2−0か2−1くらいにはなったかな?と思います。

現時点でブラジルに本気で勝つには、関塚ジャパン的な方法論
つまり、ワントップ永井のアグレッシブなカウンターということになると思いますが、今回は親善試合。

本番までにはあと2年あります。
ですから、それまでに出来るだけ、パスサッカーは完成させる。

その上で無理なら、カウンターで行きましょう。ということです。

なので、現時点の方法論で何が通用し、何が通用しないのか?
理解するための試合だったわけで、そういう意味では、実に収穫の多い試合だったと思います。

text by

contemporary creation+
http://www1.parkcity.ne.jp/ccplus/

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