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サッカー日本代表ハリルジャパン国際親善試合マリ戦分析

サッカー日本代表ハリルジャパン国際親善試合マリ戦分析

サッカー日本代表ハリルジャパン国際親善試合マリ戦ですが、結果は1−1

いくつか書いておくべきことがありますが、まずマリは決して弱いチームでは無いということが一つ。

今回のマリ代表は、2015年のU20ワールドカップで3位になったメンバーを中心とした新生の代表。
言わば、マリの黄金世代のメンバー、日本でいうとトルシエジャパンみたいなチームです。

当時のフル代表よりもユースメンバーの方が強かったわけです、トルシエジャパン。

今回のマリも一緒です。

2015年のU20ワールドカップ
グループリーグ
マリ1−1ウルグアイ
マリ0−2セルビア
マリ2−0メキシコ

決勝トーナメント
マリ3−0ガーナ
準々決勝マリ1−1ドイツ PK勝ち
準決勝マリ延長1−2セルビア
3位決定戦マリ3−1セネガル

準優勝したセルビアに負けただけで、若年層で強いメキシコ・ガーナ・セネガルを圧倒
ドイツやウルグアイにも引き分けてます。
強いです。

ヒドい試合だったという意見が多いですが、ミスも多くてあれですが、このメンバーにしては、守備力アップしてましたよね、前より。

あくまでテストなので、あれなんですけど意外な先発メンバーでした。
以下は先発メンバー

大迫
宇佐美  森岡   久保
大島    長谷部
長友 槙野 昌子 宇賀神
中村航

なんというか、今まで守備出来ませんでしたメンバー集めましたという、どれだけ守備力アップしたのかテストみたいな感じでしょうか。

前よりは大分良くなってますよね、守備力。
久保も宇佐美も森岡も、どれだけ守備が無茶苦茶だったか考えると感慨深い。

もちろん相手のレベルというのもありますけど、すごく守備が強いわけではないが、明らかな弱点というほどでも無くなったかなという印象。(本番選ばれるかは別として。。)

で、普通は、強い相手には厳しそうな大島のボランチ。

これも、結構機能してました。怪我するまでは。。

やはり、大島25歳、怪我がねえ。。

正直、これだけ怪我多い選手は使い辛いのは確か。

それはそうと、なんかこれ、かなり攻撃的なメンバー選考ですよね。

あえて、攻撃的なメンバー使いました。というテストでしょう、これ。

おそらくなのですが、グループリーグの中で一番強いのはコロンビア。
コロンビアと初戦、負ける可能性もある。

そうした中でセネガルとやった場合、勝たなくてはいけなくなる。
それを見越したテストだったのかなあと。

今までのハリルジャパンというのは、ものすごく強い相手に対して、守備を強くしてカウンターで点を取ろうというサッカーをやろうとしてきたわけです。
ジャイアントキリング出来るチームですね。

ところが、実際、ワールドカップの抽選で引き当てたのは、優勝候補の強豪チームではなく、ベスト8まで躍進しそうな、ジャイアントキリングしそうな伏兵が3カ国そろいました。

しかも、コロンビア、セネガル、ポーランド3カ国とも得意なのはカウンター。

どうする??

さらに言えば、3カ国とも強烈な個のある選手を抱えていて、たとえ100%の力で守備したとしても、失点する可能性の高いチームなわけです。

たとえば、コロンビアは優勝候補の一角であるフルメンバーのフランス相手に3−2で勝ってましたが、ほんのわずかな相手のミスを見逃さず、強烈なカウンターであっさり点取ってます。

今まで、ワールドカップ予選で全く使われていなかったキンテーロとか出てたし、誰が出てくるか謎ですしね。

コロンビアには、アスプリージャとかジャクソンマルティネスみたいな、強烈にスピードのある選手が何人も居るのが普通。

どこから出てくるのか分からないし、私達がノーマークな選手にもそういう選手が多分居ます。

セネガルは、マネのような強烈なスプリンタータイプに加えて、身長195センチクラスのディフェンスやMFが5人くらい居るわけです。

セットプレー、どうやって守るの??

ポーランドには、世界最高峰のセンターフォワード、レバンドフスキが居ます。

つまり、守備が強いというのはもちろん前提として、その上で失点するのはある程度織り込み済みで、得点を取らなくてはならない状況になったわけです。

で、どうやって得点するか?というのが課題になってきたわけですね。

ハリルホジッチが、得点力にこだわった発言をしているというのは、当然そういう現状分析があるからでしょう。

ちなみに、日本が得点取れる可能性が高いのは、試合開始直後の10分と、後半15分を過ぎた後だと思ってます。

ここで、2得点以上上げられるチームを目指すというのが、予選突破の条件となるのではないでしょうか。

あと、ドリブラーとフリーキックからの得点は必須です。
フリーキック怖いとなれば、うかつにファウル出来なくなりますし、そうすればスペースが空くわけですよね。

もう一つは、ロシアのグランドの芝の状態です

雪国なので当然ボコボコしている可能性が高いわけですよね。

そういうピッチで、カウンター得意な相手にパスサッカーにこだわるとか、無理ですよね。

もちろん、ある程度ボール保持しても構わないですし、いつもハイスピードでカウンターやらなくちゃいけないわけでも無い。臨機応変が一番。

どのような試合運びをしたら、一番勝つ可能性が高いのか、それを選手や監督やコーチで話し合ってまとめていかなくてはなりません。

中島は、まだまだ50%くらいの出来みたいでしたけど、得点取りましたよね。
本来、球離れがもっと早いし、ボールも持てるし、ワンツーとかの使い方も上手い選手なので、連携が上手くいけば、もっともっと怖い選手になるはず。
それから、中島のフリーキック・セットプレーの質がメチャクチャ高いのも分かった。それはかなりの収穫。

守備は、まだまだですが。。
ただ、0−1で負けてるシチュエーションだと、得点取れるポジショニングをしなくちゃいけないわけで、それはそれで狙っていかないとダメなわけで、カウンターの起点としても、非常に面白い選手です。

戦術分析の第一人者ライカールト氏の分析は、こちら

【徹底分析】日本代表はなぜマリに苦しめられたのか?ハリルの狙いと選手の「誤算」
headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180326-00010000-goal-socc&p=1

この記事も参考になります。

フランス人記者が見た強豪コロンビアの“二面性” 日本代表に送る「二つの忠告」とは?
headlines.yahoo.co.jp/article?a=20180325-00010009-soccermzw-socc

text by
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