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SHUN OKUBO

SHUN OKUBO / 大久保 俊

エスモード東京校で学んだ後、2002年パリに渡りステュディオ・ベルソーに入学。同校卒業後ROBERT NORMAND,BALENCIAGA,HAIDER ACKERMANN等のメゾンで経験を重ねる。2007年、ジュエリーブランドSHUN OKUBO&ASSOCIATESを立ち上げる。2009年、株式会社SHUN OKUBO&ASSOCIATESを設立。
SHUN OKUBOデザイナー。オンワードBEIGE,ジュエリーデザイナー。

Official HP: www.shunokubo.com
Facebook: http://www.facebook.com/pages/Shun-Okubo/388696241209283
Twitter: http://twitter.com/SHUN_OKUBO

渡欧&帰国

前回もパリから書きましたが、久々にパリ、ロンドンへ行き、先日戻ってきました。

今回はたくさんの人との素晴らしい出会いや、骨董品の仕入れなど、とても有意義な旅となりました。

ロンドンではV&Aや自然科学系のミュージアムを中心に見て回り、バービカンセンターで行われているJAPANESE FASHION展も知人のご厚意で設営中にお邪魔することもできました。

展示を完全な形で拝見する事はできなかったわけですが、今回の展示を仕切っているKCIらしい、と言ってはらしい、ISSEYさん、ヨウジさん、コムデギャルソンを中心とした展示だったように思います。もちろん若手の作品もあり、MATOHUやMINT DESIGNS、UNDER COVER、MIKIO SAKABEなどが僕のなかでは印象的でした。KCIは、僕の知るかぎり衣服を文化・芸術作品としての収蔵を行っている唯一の学術的な専門機関です(ウェブでも利用可能になったデジタル・アーカイヴスは必見!)。特にファッションのようなうつろい、そして速い文化においては、このような希有な組織なくしてファッションの過去も未来も語り得ることはできません。という意味ではとても重要な組織であり、その展示には常に注目すべきでしょう。そして、敢えて言うならば、さらなる素晴らしい仕事を期待してなりません。

さて、今回の展示は日本でなく、パリでもなく、ある意味第三国的なロンドンで開催されるというのが興味深い。この展示がロンドンのファッション界でどのような反響があるのか(あったのか)、聞いてみたいところです。

また、展示のために訪れていたイッセイ・ミヤケチームにも合流させていただき、2泊3日の2夜ともご一緒させて頂きました。2日目の夜は彼らとお別れするのがちょっと寂しいくらい(笑)なんだか盛り上がっていました。

ちなみにイッセイ・ミヤケの新しい作品である132 5.ISSEY MIYAKEも大変素晴らしいコレクションでした。こちらは期間限定のラインということですが、まず、畳まれ、フラットになった幾何学的なフォルムが美しい。実は、はじめ写真で見たときは、僕は正直、フラットな状態の美しさを担保としてデザインを成り立たせている、というところに違和感があった(つまり3Dになった服は同様に美しいのか?という疑問があった)のですが、3Dになった服を間近で見るとそれははっきりと杞憂であることがすぐに分かりました。つまり着てみた状態も服として素晴らしい出来なのです。素材、シルエット、ディテール、なによりその軽やかさと鋭敏さは今までの一生さんよりもさらにISSEY MIYAKEらしい。さらに価格も、かなりリーズナブルになる予定だということも仰っていたので、店頭に並ぶようになりましたらまずは見に行かれる事をお勧めします。

また、CHANGE FAHIONでブログを書かれているLUI NEMETHさんのギャラリーにもお邪魔してきました。お父様であるCHRISTOPHER NEMETH氏の回顧展が行われていました。彼女のブログに会場でのたくさんの写真が載っていますが、その秀逸すぎるデッサン達に心底驚かされました。なにより、モチーフである手、糸、針は服への愛情で満ち満ちており、あらためてクリストファー氏への尊敬の念が湧いたのでした。

このギャラリーではLUIさんにもお会いできたし、その道中ではイタリアで活動されているネズミさん、ロンドンの世界的建築学校であるAAスクールを卒業し講師も勤めるテリーさんとも偶然知り合えました。

と、書いたのは旅のほんの一部なのですが、かなり濃厚な日々でありました。

お世話になった皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。

ところで、来週には東京のショウルームでSHUN OKUBOの展示会が始まります。

そして、19日にはTHIS IS FASHIONがrooms linkで行われます。最近はSAKABE MIKIOさんとお会いする機会が多いのですが、彼の”新しい何かをしよう、切り開こう”という意志は作品を通してビンビン伝わってきます。ショウをみるのが今から大変楽しみです。

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