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SHUN OKUBO

SHUN OKUBO / 大久保 俊

エスモード東京校で学んだ後、2002年パリに渡りステュディオ・ベルソーに入学。同校卒業後ROBERT NORMAND,BALENCIAGA,HAIDER ACKERMANN等のメゾンで経験を重ねる。2007年、ジュエリーブランドSHUN OKUBO&ASSOCIATESを立ち上げる。2009年、株式会社SHUN OKUBO&ASSOCIATESを設立。
SHUN OKUBOデザイナー。オンワードBEIGE,ジュエリーデザイナー。

Official HP: www.shunokubo.com
Facebook: http://www.facebook.com/pages/Shun-Okubo/388696241209283
Twitter: http://twitter.com/SHUN_OKUBO

The Dark Night

OVAL(マーカス・ポップ)@代官山unit OCT.15.2010

ジェットラグで眠れずこんな時間に。

twitterでは“なるほど四時じゃねーの”が飛び交っています。

ちなみにブランド名であるSHUN_OKUBOというアカウントでツイッターをやっています

http://twitter.com/SHUN_OKUBO

ので、ポチ〜ッとフォローして頂けたら幸いです。

たまに緩いコメントもすることもありますがそのへんはご愛嬌。

さて、目が冴えてしまっているので、FAUCHONの紅茶を啜りつつ(砂糖無し)、

週末に行った代官山Unitでのイベントのお話をひとつ。

(ちなみに、展示会のお知らせが下のほうにあります!)

15日(金)のアクトはOVAL(マーカス・ポップ),渋谷慶一郎さん、ametsub(DJ SET)さんなど、僕の大好きなアーティストばかり。

これは行くしかない!と突撃しました。

会場には思想家・作家の東浩紀さんもいらっしゃって何やら物々しい雰囲気w(ちなみに、twitterで東さんが、ovalの音は渋谷さんのそれより粗く聴こえる、という主旨のツイートをしたところ、ovalファンに髪の毛を掴まれ喧嘩を売られたとか売られなかったとか。「喧嘩するなら表出ろ!」という定番の台詞が聞かれたとか聞かれなかったとか。オーディエンスも大いに盛り上がっていたようですね!)

さてさて、ametsubさんのDJが終わると渋谷さん登場!

日本の電子音楽シーンを牽引するレーベルATAKの主宰者である渋谷さん(http://twitter.com/keiichiroshibuy)のライブは

いつもゾクゾクするほどの緊張感と期待と快感でいっぱいです。

この夜は、いつにも増して禁欲的で左脳的(?)なライブだったと僕は感じました。

本人もライブ後twitterでは「昨日はどんな感じだったんだろ?自分じゃちょっとわからないけど、インスタレーションみたいな変わったライブになってましたね、結果的に(・_・;4:41 PM Oct 16th Echofonから」という呟きをされてましたが、

音に引き込ませては断絶させる、ビートを破壊させてそれをループさせる、かたやビートに乗らせつつそれをまた断絶させる、

というようなおよそクラブミュージックとしてはありえない手法で音の礫を繰り出していた、そんな印象を受けました。

ただこれがさっき言ったように単に禁欲的か?といえばそうではなく、

僕には逆にそのズレ/キャズム/ノイズ/非右脳的、という要素が寧ろ快感であって、

簡単に言うと、そのあたりがその晩渋谷さんが魅せた音楽の真骨頂ともいうべきものだったと思います。

僕はファンです(キッパリ)。

さて、その夜のメインアクトであるOVALですが、今回は9年ぶりのアルバムを引っさげて帰ってきました。


彼は先日ICC(インターコミュニケーションセンター)でも講演会を行ったくらい、

アカデミックな音の研究分野でも注目されるような珍しい存在です。

ICCの紹介によると1990年代半ばから、CDの音を故意に読み取り不能にし、音飛びなどのエラーを利用した実験的な電子音響音楽を発表した、前衛音楽の時代の寵児だったそうです。僕がはじめてちゃんと聴いたアルバムは2001年の『ovalcommerce』でしたので、知るのがちょっと遅かったのですが、当時そのアルバムを聴いてすぐにファンになってしまいました。

そんなこんなで、当時はちょっとストイックな感じだったのですが、今作は自ら楽器を演奏するなど、

かなり有機的な要素が増え、ストレートに心地よい音楽に仕上がっていたと思います。

ただ、細かい音色であったり組み立ては、前述の渋谷さんほどではないですが随所に禁欲的なズレや断絶なども含み、

彼らしいメロディー満載のアルバムになっていました。

ラップトップミュージックが蔓延し始めた9年前、彼はそれに嫌気がさし引退したわけですが、

恐らく今回は熟考に熟考を重ねて今回の音楽を作ったのでしょう(とはいえ、例えばkraftwerkは20年くらい余裕で新譜を発表しないこともあるので、それよりは俄然速いペースですねw)。しかし、なぜ今回のような回答だったのか、講演会を聴けに行けなくて本当に残念!

この新しい作品は、POPで、なんというか音色の暖かさとキレと間合いが、たいへん気持ちのいい音楽達だと思うのです。

僕の親友の音楽家も言ってましたが、表現者としてはやはり新しいことに踏み出していかなければならない、

その点ではこのようなアルバムは称賛に値する、僕もそう思います。

ただ、今回のようなシンプルな回答に至った経緯はなんだったのか?それとももっと複雑なロジックが潜んでいるのか?

まだアルバムをゆっくり聴いていないので後日情報収集しつつ考えていきたいと思います。

さてさて、今日から月曜日、Fashion weekですし忙しくなります。

そういえば、僕の展示会は19日(火)から21日(木)までです。

通常はバイヤー&プレスなどの方向けですが、友人、知人の皆様、ご興味のある方々、

夕方以降は会場も空くと思われますのでお気軽にお立ち寄りください。

内容的にはパリでの展示とほぼ同じになるかと思います。

ご来場を心よりお待ちしております。

火曜日はThis is fashionを観にいきますので火曜日の夜は居ないかもしれませんが、

その他の日でしたら21時くらいまではおります!

ではでは。

SHUN OKUBO新作ジュエリー展示会
10/19-21 11:00-19:00 (21時くらいまではおります)

Botan Ave. (SHOWROOM)

東京都渋谷区千駄ヶ谷4-12-8 SSUビル2F

T 03-6438-1730 contact@shunokubo.com

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