Blog

SHUN OKUBO

SHUN OKUBO / 大久保 俊

エスモード東京校で学んだ後、2002年パリに渡りステュディオ・ベルソーに入学。同校卒業後ROBERT NORMAND,BALENCIAGA,HAIDER ACKERMANN等のメゾンで経験を重ねる。2007年、ジュエリーブランドSHUN OKUBO&ASSOCIATESを立ち上げる。2009年、株式会社SHUN OKUBO&ASSOCIATESを設立。
SHUN OKUBOデザイナー。オンワードBEIGE,ジュエリーデザイナー。

Official HP: www.shunokubo.com
Facebook: http://www.facebook.com/pages/Shun-Okubo/388696241209283
Twitter: http://twitter.com/SHUN_OKUBO

イタリア!というここ数日に、徒然に。

先日、NHK hiのチャンネルをつけたら”世界ふれあい街歩き”という人気ユル番組(けっこうお気に入りの番組w)がやっていたのだけれど、たまたまヘタリア、ではなくイタリア編のダイジェストだったらしく、様々なイタリアの街の風景が映し出されていたのだが、数時間後にはフェリーニの初期の作品である『道』(1954年)が放送されているではないか!NHKもなかなか粋なことをする。大道芸人ザンパノと、ジェルソミーナという女性の物語。ずいぶん前に映画館で観たことがあるんだけど、好きな映画なので結構良く覚えていた。ザンパノ、男くさいの自重!!ジェルソミーナ、不思議ちゃんも大概にしろよっ!!僕はこの映画が大好きです!!

ところで、昨日外苑前の書店On Sundaysにて『イタリア写真の純粋』(パオロ・モレッロ)という写真集を見つけた。またしてもイタリア!パオロ・モレッロ氏が収集した1945-1975あたりの様々な写真が掲載されている。マリオ・ジャコメッリあたりはもともと個人的にも好みの写真家であるが、この本は、寡聞ながら僕が知らなかった様々なフォトグラファーの写真の集積だ。アウグスト・ザンダーを彷彿とさせる人々のポートレイト、大衆の恐ろしい暴力の記録、若き日のアヴェドン、ストリップ嬢とそれにむらがる男たち、ジャコメッリによる情事の写真、現代の写真家が撮るようなアブストラクトな作品、、など本当にさまざまな被写体やジャンルの写真が並ぶ。この時代のイタリアの写真家たちの豊かなアイデア。そして、タフな時代の記憶。ということで、ここ数日は何かイタリアにちょっかいを出されているような(ほとんどNHKのせいだけど)、不思議な気分の中にいます。そういえば、『ラストエンペラー』などで知られるベルトルッチ監督は若い頃はパゾリーニの助監督だったというのを知ったときはトリハダものでした。そもそもパゾリーニは映画に関してあんまり知識がなくて、映画を勉強していたベルトルッチが、「監督、こういうシーンを撮るときはこういうレールを敷いてカメラを動かしry」というやりとりをしていたらしい(笑)そういえば、『欲望』のアントニオーニ監督もなくなって5年くらい経つのか。今年はあまり詳しくないイタリアのディープなところにダイブしてみたい、と年始早々思うのでした。

p.s.それにしても最近本の紹介ばかりになってしまっているけれど!小さいことは気にしない!

3 Responses to “イタリア!というここ数日に、徒然に。”

  1. AKIKO MURATA / 村田 明子 より:

    しゅんくん♡奇遇がかさなるねえ、
    私も、フェリーニの”道”好きな映画ベスト3に入るくらい好き。
    ザンパノには本当にグッとくるよね。フェリーニの奥さんの
    ジュリエッタマシーナ(だったっけw)
    もスバラシイ。
    ベルトリッチはパゾリーニについていたって知らなかった。
    そう思うと、ベルトリッチのあの”映画”って云うものの仕組みの使い方
    が似てるよね。
    ヴィスコンティのシチリアの庶民に演技させた映画(日本語タイトルわからない)
    も素晴らしいよ。あれもベスト3に入るねw
    今度イタリア会しましょ♡リゾットでもつくるよ♡

  2. SHUN OKUBO より:

    あきこさん

    返信遅れてごめんなさい。
    『道』、あきこさんのベスト3に入るときいてなんだか興奮しました(!?)ぜひうちの事務所でよかったらイタリア会しましましょう。たしかベルトルッチのお父さんが詩人で、それでパゾリーニと親交があたみたいだよ。ヴィスコンティのその映画はどんなんだっけ?イタリア会できかせて!!リゾットあ〜んっ☆

  3. SHUN OKUBO より:

    ちなみに本文添付画像の老婆は霊媒師だそうですw