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サッカー好きなので、サッカー記事も多いです。
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関塚ジャパンがベスト4に終わった理由 ロンドン五輪サッカー3位決定戦日本対韓国戦詳細分析

サッカーロンドン五輪代表関塚ジャパンですが、韓国との3位決定戦でも負けてしまいました。

大変残念ですが、なぜ負けてしまったのか?
詳細に分析していこうと思います。

先発は、スペイン戦・エジプト戦、そしてメキシコ戦と全く同じメンバーになりました。

     永井
大津   東    清武
  扇原    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田

この試合も、前半の前半は機能していたと思います。
明らかに日本のペースでした。

しかし、ここで決め切ることが出来ません。

一方の韓国ですが、カウンター1発、それも1対3の状況でアーセナルのパク・チュヨンが決めて韓国が先制。

後半は、最初から韓国ペース。
スタミナの落ちてきた日本を韓国が攻め、追加点。

その後、日本は、選手交代で打開をはかりますが、そのまま試合終了でした。

     杉本
大津   清武   永井
  山村    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田

     杉本
宇佐美  大津   清武   
  山村    山口
徳永 吉田 鈴木 酒井宏
     権田

この試合の敗因を個の強さの問題にする方も居るかとは思いますが、当ブログが一番大きいと思ったのは、ピッチコンディションです。

日本は、まず開幕戦のスペイン戦に照準を合わせてきました。
関塚監督の頭の中には、まず予選リーグを勝ち抜くということがあったと思います。

そのため、予選リーグの試合の行われるスコットランドで調整してきました。
スコットランドの芝は長く、ボールが止まりやすい傾向にあり、このことが、永井のスピードを軸としたカウンターサッカーを後押ししたわけです。

準々決勝が行われたマンチェスターユナイテッドのホーム オールドトラフォードも、どちらかというと、ボールの止まりやすい深い芝でした。

ここでも日本は快勝します。

しかし、準決勝は、ロンドンにあるサッカーの聖地ウェンブリースタジアム ここは、トクベツな試合だけが行われるところであり、ピッチの芝は短く刈られ、パススピードが出るショートパスサッカー向きのスタジアムでした。

深い芝のスコットランドで、日本はメキシコ相手にカウンターサッカーで快勝しました。

しかし、準決勝は、メキシコの得意とするショートパス向きの芝です。

ここで、日本は、怪我の永井と東をそのまま使い、親善試合と同じようなサッカーをし、結果的に敗れてしまいます。

これは、ピッチコンディションを考慮に入れなかったために起きたミスであったと思います。

同様に、今回の芝は、ドロドロでズルズルの今まで経験したことのないような芝でした。

なぜ五輪の3位決定戦が、このような悪いコンディションで行われるのか謎ですが、ここはウェールズだからなんですね。

ウェールズというのは、ドロドロのズルズルの芝でラグビーをするのが国技なのです。

この芝で、韓国は既に1試合、準々決勝のイギリス戦を120分間闘っていました。

そのため、韓国の選手達は、この芝の特性をよく理解し、それに合わせた対策を行ってきました。

だから、韓国の選手は、この難しいピッチに足を取られることがなく、確実にゴールを決め、ゴールを守ることが出来たのだと思います。

逆に、日本は、この芝が初めてであり、その芝対策をしないままに、今までと同じ設定で試合に入ってしまったため、あちこちで滑りまくってしまいましたし、パスが弱過ぎてカットされたりしました。

もちろん、韓国は、初めて行ったカーディフの試合、ホームの統一イギリス代表と対戦してPK戦の末とはいえ勝利していますので、韓国の選手達が、この難しいピッチをものともしないフィジカルとバランスと経験を持っていたことは間違いないですが。。

(統一イギリスチームにとっても、ウェールズという地は、ほとんどの選手にとってアウェーだったというのは皮肉なことですが。。)

ただ、言えることは、女子のなでしこジャパンが、このカーディフの芝で2戦戦っているわけで、その情報をフィードバックすることは出来なかったのだろうか?ということはあるのです。

両方の試合、日本はとても苦戦しました。
その教訓は、この試合に活かされるべきだったなというのが正直な感想です。

そしてこの試合を見ていて思い出したのは、トルシエジャパンの時に、アウェーのフランス戦をやった時のことです。

アジアカップを制し、自信満々でフランスに乗り込んだトルシエジャパンは、雨でぬかるんだフランスのドロドロズルズルのピッチの上で何も出来ず、ジダン率いるフランス代表に0−5の大敗を喫しました。

これをきっかけにトルシエジャパンは守備の立て直しに着手し、スペイン戦を5バックで守り0−1

続く大陸王者の大会FIFAコンフェデレーションズカップで、快進撃し、カメルーン、カナダを破り、ブラジルと引き分け、ゲリラ豪雨の横浜競技場での準決勝、オーストラリアを破り準優勝します。
決勝の相手は、フランス(0−1)

こうやって、一歩ずつ強くなっていったわけです。

今回の韓国と日本の一番の差は何だったか?
それは、国際試合の経験、様々なピッチで100%の力を出し切る経験の差だったのではないか?と思います。

ここの部分は、谷間の世代と呼ばれ、2大会連続U20ワールドカップを逃してきたつけが出てしまった部分だったのかもしれません。

そして、海外組やJリーグのレギュラーの選手達を早くから選ぶことが出来なかった事情というのは、考慮に入れるべきだと思います。

そのため、彼らクラッキと呼ばれる能力を持った選手達を入れて、チームを熟成することが出来ず、そのためにパスサッカー自体が高度なレベルまで到達出来ずに、カウンターじゃないと機能しないようになってしまったということはあったと思います。

ですから、6試合を通じて、異なるメンバー、やり方で闘うのが難しかったという面はあったと思います。

やはり、6試合やって勝つには、控えのメンバー含めたトータルな熟成、戦略が必要なわけですから。

ちなみに、当ブログの五輪メンバー最終結論は、もう最初からカウンターありきで

GK
1 権田 修一 1989.03.03 187cm 83kg FC東京
  林  彰洋 1987.05.07 195cm 89kg 清水エスパルス※
DF
2 徳永 悠平 1983.09.25 180cm 76kg FC東京※
12 吉田 麻也 1988.08.24 189cm 81kg VVV(オランダ)※
8 山村 和也 1989.12.02 184cm 75kg 鹿島アントラーズ
13 鈴木 大輔 1990.01.29 181cm 78kg アルビレックス新潟
4 酒井 宏樹 1990.04.12 183cm 70kg ハノーファー96(ドイツ)
5 酒井 高徳 1991.03.14 176cm 74kg シュツットガルト(ドイツ)
MF
17 清武 弘嗣 1989.11.12 172cm 66kg ニュルンベルク(ドイツ)
6 村松 大輔 1989.10.29 177cm 76kg 清水エスパルス
10 東  慶悟 1990.07.20 178cm 69kg 大宮アルディージャ
16 山口  螢 1990.10.06 173cm 72kg セレッソ大阪
3 扇原 貴宏 1991.10.05 183cm 72kg セレッソ大阪
14 宇佐美貴史 1992.05.06 178cm 69kg ホッフェンハイム(ドイツ)
FW
11 永井 謙佑 1989.03.05 177cm 74kg 名古屋グランパス
7 大津 祐樹 1990.03.24 180cm 73kg メンヘングラッドバッハ(ドイツ)
  山崎 亮平 1989.03.14 171cm 66kg ジュビロ磐田

プラス、宮市という結論でした。

これは、守備が強く運動量があり、既にチームとの連係が取れている山崎が居ることで大津を休ませることが出来る。

スピードスターの永井がダメでも、もう一枚スピードスターの宮市が居る。
宮市には高さもあるし、イギリスで暮らしているというのもポイントの選考でした。

やはり、一人現地の人が居るというのは、安心感が違います。

これは、6試合闘って優勝するために考えたメンバーなのですね。

とはいえ、日本は、やはり、ブラジルとの決勝でブラジルを圧倒したメキシコのようなサッカー
パス回しもボールキープも、時間のマネジメントも、スピードもショートカウンターも出来るような素晴らしいサッカーをするようになっていってほしいです。

しかし、悲観することはありません。

アジア大会、ロンドン五輪と関塚ジャパンは12戦闘って、9勝1分け2敗
23得点6失点

アジア大会優勝
ロンドン五輪 ベスト4 です。

堂々とした成績です。

そして今大会の6試合、選手達は、かつてない貴重な経験を積んできたわけであり、世界のサッカー関係者に、その存在を強烈にアピール出来たと思います。

おそらく、彼らに対するサッカー関係者の注目度は、一挙に変わったと言えると思います。

そして、彼らには、これから様々なオファー、チャンスが来るでしょう。

もちろん、それを活かすも殺すも彼ら次第ということになりますが、是非、これからがんばってその階段を登っていただき、いずれ、日本チームがワールドカップトロフィーを掲げられたらと思っています。

これからも応援しております。

関塚ジャパン 関係者の皆様ありがとうございました。

text by

contemporary creation+
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