デザイナーの酒井景都からみなさまへ大切なメッセージがございます。
是非一度お読みいただけますと幸いです。
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既にわたしのzozopeopleの日記を読んで下さっている方はご存じかもしれませんが、
わたしは今、体調不良で都内を離れ2月末から療養しています。
実は今回が始めてではなく、昨年の4月頃にも同じように療養していました。体調の安定しない中で今まで力を合わせて取り組んできました。
しかし今回、再度このような状況になったことで、これ以上ブランドを続けることが困難だと判断し、9年間続けてきたコルキニカを休止することを決定いたしました。
初めてCOLKINIKHA(コルキニカ)構想したのは、18歳のとき、私にとって未知の北国、ロシアに想いをよせて”その近くに小さな、誰も知らない絵本のような国があったらどんなに素敵なんだろう”
めくるめく想像と創造で架空の国COLKINIKHA(コルキニカ)は生まれました。北国の雪の景色、白く覆われた山脈、白鳥、そこにひっそりと住む動物たちと、
独自のアイシーな洋服を着た女の子。それがわたしの今も変わらないコルキニカのイメージ。
そして、その国のお洋服。
自分のスケッチブックの中の世界が初めて服になった時の達成感とファンタジーが具現化したときの歓びは忘れられません。
出来上がった服たちをトランクにつめてバイヤーさんに見ていただいた日々、初めて洋服が、新宿伊勢丹の解放区の店頭に並んだ日のことや、
明治通りの信号待ちで自分の作った服を着てくださってる方を見つけて、思わず話かけてしまったこと。
いま思うと常にがむしゃらで、
とても楽しい充実した10代、20代でした。
大学卒業同時に独立し名前をCOLKINIKHAからMade in COLKINIKHAに改め、リスタートしました。
モデルなどの仕事で、それまでに少しずつ蓄えてきた資金をもとに、洋服を作り、皆様に届け、少しずつお洋服の型数や、コルキニカに関わっていただける方の人数も増え、皆様のお陰でコルキニカは小さいながらも大きく成長しました。
Made in COLKINIKHAは大切な
ブランドなので、休止してしまうのは、とても寂しいけれど、いままでコルキニカを支えて下さったみなさまのこと、お客さまのことは決して忘れません。
お客さま全員とお会いしたことはないけれど、いつも近くに感じています。
アパレルブランドとしてのコルキニカは、お休みしますが、コルキニカの世界観はなくなるわけではありません。
これからも、音楽や、プロダクト、雑貨、本、アートなどあらゆるメディアでコルキニカの世界観を表現する活動を自分のペースで続けていきたいなと思っています。
現にいま療養中に出来ることとして来年2012年のカレンダーの水彩画を描いています。
コルキニカを作る以前からの夢でもあった絵本もゆっくり描きたいなと構想をしたためています。
それもどれも、まず私が元気になってからですね。きっと新しいコルキニカの世界観をお届けできると思うので、楽しみにしていてください。
そして、私事で恐縮ですが、この場を借りて、改めて感謝の気持ちを伝えたい人がいます。
カルピス君、いままで、私を支えてくれてありがとう。独立して間もないときに出会った彼と、共にコルキニカを作り上げてきました。今回の件も、わたしが凄く迷って、自分の体調と相談しているときに「景都さん、少し休んだらどうですか？いままで景都さんずっと頑張ってきましたよ。沢山の方にお洋服着ていただいて、夢だったお店だって出来たじゃないですか？もう、景都さん少し休んだらいいと思いますよ。」
自分のことを置いて、私を気遣ってくれました。スタッフも皆、私が調子悪くて、何もできないときも、力を合わせ支えてくれました。
愛しいスタッフや、お客さまに支えられて、わたしのノートブックのなかだけにあった小さな空想の国が、こんなにも沢山の方に愛されるものになったこと、本当に感謝しています。
いままでどうもありがとうございました。感謝という言葉じゃ
とても足りないほどありがとう。の気持ちでいっぱいです。
まだ少し療養生活がつづきますが、結婚式もひかえているし
結婚を機に新しい第二ステージへと旅立ちます。より家庭を
大事にしながら、何事にも腰を据えてクリエーションし、丁寧に生きていこうといまから、わくわくしています。
中目黒の路面店は、こちらは6/5(日)でクローズします。
地方の取り扱い店舗さんや
新しく五月にオープンする
大阪三越伊勢丹さんでの販売は春夏物は行います。
本当にいままで9年間ありがとうございました。全ての方に感謝を込めて。
なんか、とても長くなっちゃった！最後まで読んでくださり
ありがとうございます。
Love always.
酒井景都
19.April 20
