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Hachi / BALMUNG

Hachi / BALMUNG

「"都市"としての灰色の宗教性」




服作り。
汚いものが風化して、綺麗になる。
綺麗なものが風化して、汚くなる。
全て円のような形でつながっている。   





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日本人の部屋

日本人の”ふつう部屋”に今とても魅力を感じている。
理屈はよくわからないけれど、この全体的におもちゃっぽい雰囲気というか、これってなにか最近のアニメの感覚とこの部屋の感覚はすごく一致してると思う。
つまり、すごく日本人の「オリジナル」な宗教性がこういうビジュアルには秘められてる。

画像はここから。というかこのコミュニケーションの感じも、今にして思うと新しい。
http://room2ch.com/archives/632
(昔なら都築響一のhigh fashion連載「服倒れ方丈記」とも繋がるお話です、最近だと夢眠ねむと「メタポメ」というユニットで表現活動をしている川本詩織さんが出した現代女の子の部屋を集めて撮影した「堕落部屋」も然り、THE SELBY http://theselby.com/のような活動も新しく”部屋”というものにファッションコミュニケーションとして描かれているものがある)

内側の世界でありながらも現実世界だし生活空間でもあるのだから、その人のことを説明するのに服以上にきっと説得力があるのだろうと思う。
服だとどうしても表面的だったり刹那的になるけれど、「自分の部屋」というのはそんなにたくさん模様替えすることもなければそこには生活するための”機能”も備われているし息吹の痕跡がある。
インターネットが盛んになり普通のなってきたからこそ、こういう部屋写真のようなコミュニケーションも一般化してきて可視化されてくるとそれがファッションを帯びてきていたり。

もちろん服には興味あるけれど部屋には興味ない、っていう感じで部屋に対して無頓着な人もいるだろうから、これが全てではないのだけれど。

日本の部屋に見える風景というものはおそらく、「原状復帰、賃貸アパート、大手ハウスメーカー」などのキーワードがこういう住宅事情と大きく関連してくるのだとは思うけれど、こういう部屋の感覚を感じているとずっと昔の日本家屋に見られるような、よく言われる「貧」の文化のようなものや景色みたいなものとは、また90度くらい角度を変えた感覚で「おもちゃ」っぽさ「フェイク」っぽさのようなものがなにかしら今の日本のとても大きな印象のように受ける。
(その実、実際の施行の正確さや安全性、機能性のようなものはおそらくそこらへんの海外のものとは比較にならないくらいしっかりしているのだろうけれど)

昔ながらの伝統的な日本のテイストを引き継いだモダンな部屋やテイストにもとても魅力はあるけれども、この不思議な日本の”安心的退廃感”みたいなもの、ものすごく惹かれる。
安全だし、大丈夫なんだけれど、どこかがものすごく病気的というか隠れているというのか。。。
面白いです、日本の「ふつう」。

http://twitter.com/hachiBALMUNG

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