support surface 2011-12 A/W Collection “sense of distance” の展示会が行われた。
「外からでは見えない内側の作り込み、洋服そのもの自体の軽さに特に力を入れている」との言葉の通り、ジャケットの裏地には綺麗なゴールドのチェーンや銀糸が織り込まれたパイピングの装飾が。写真にあるシャツの袖口は、ピコミシンを切り落とした、キリピコの始末。縫い代をなくすことで、重さの軽減、軽やかな布の動きにつながっている。ダブルフェイスの三重織生地を使ったトップスの縫製の手の込みように驚いた。裁断後に断ち端部分だけ三重織の組織を解く。そうやって3枚の布に分けたあと、上と下の生地を中に織り込み、手まつりで縫製。一枚の生地で仕立てられたとは思えない、綺麗な仕上がり。
異素材で切り替えられたアイテムも印象的。写真にあるアイテムのように、前と後、内と外で全く異なったイメージを受ける。
ドレープの美しさだけではなく、洋服そのものの軽さ、それからくる着用感、布の動き。かなり手の込んだ縫製にくわえ、見えないところへの作り込みなど、シンプルなデザインの中に、多くのテクニック、仕掛けがつまった洋服達。