SOMARTA

SOMARTA 2011-2012 A/W Collectionが4月21日代官山CARATO71で行われた。

テーマは『Metamorphosis -wunderkammer- 変化・変容・変身』。植物、植物の変化する姿。花が生まれて咲いて姿、色を変えていく。乾燥して枯葉、木の葉のようになる。そういったテクスチャーをテキスタイルで表現したり、葉の色、変化して行く途中の中間色の様な色を色彩で表現。

「ドレスというカテゴリーをもうちょっとミニマルに出来ないのか」と初めてスキンシリーズで表現されたミニマルなドレスは人の体がそのままドレスになっているような印象。また蕾を連想させるスカートなど生物の有機的なフォルムに繋がっている。蝶の羽、タ蝶柄や葉脈のレースのタイツ等細かいディテールでMetamorphosisが表現されている。Metamorphosisとは抽象的な言葉ではあるが生き物全体で変化する姿を表現している。

ラスト2ルックで登場した幾何学的な柄の総ビーズ刺しゅうのスキンシリーズはインドの手仕事によるオートクチュール。全てのルックで足元を飾ったのは前回に続き二度目のコラボレーションとなったNoritaka Tatehanaの靴。

サンプルが上がらなかったり、会場の問題等震災の影響はSOMARTAにも色々あったそう。音楽も震災後にPianostalgia名義でも活躍するmolficデザイナーの森嵩氏とバイオリニスト竹島愛弓氏による即興演奏に切り替えられた。

今回のショーに関してデザイナーの廣川氏は「JFWが無くなってしまったけどそれは(ショーを止めてしまった)メゾンの責任。このまま何もしなければファッション産業が止まって見られてしまう。電気がなくホールが使えない状況があったが電気がなければコレクションが出来ないのかといったらそんなことはない。こういう状況でもデザイナーはデザイナーとして表現出来るはず、ということを表現したかった。当初の予定から大幅に変えたがこういう状況でもファッションが楽しめるということをプレゼンテーションしたかった。小さなことを続けることで流れを取り戻したい。今まで通り当服の工場で受注生産出来るよう環境を整えることが大事。」と語っている。

Photo:Tomohiro Horiuchi

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