FUGAHUM

FUGAHUMという架空の国家が辿る歴史を切り取り第10章まで続くアートプロジェクトの一環として作品発表を行っているFUGAHUM第9章となる11-12 A/W Collection『Key Angle』が披露された。

人々が共通認識し得る心地良い視点の“角度”を取り入れた今シーズンは、
「スタンダードな服を少し見方を変えたらまた違った物が出来るのではないか?」という考えから作られた。
ツイードを使用した一見するとフォーマルなスカートは、ナイロン地をともに使用したショートパンツ、雨よけの形を変えてベストを羽織った様に見立てたポンチョ、FUGAHUMの定番ライダースをあえてオーバーに仕上げる等、他の各アイテムにも物の奥にまた違う表情をみせるフォルムとパターンのコレクションが並んだ。
随所に取り入れられモチーフも角度、黄金比と関連のある、分度器、三角定規、五芒星、六芒星、ペイズリー、勾玉等。

今回の展示会は震災直後、ファッション業界が自粛ムードの最中に行われ、決行にあたってデザイナーの山本氏は「様々なニュースや情報を見て、落ちこんでしまったのですが、そんな大変な中でも行動されている人達が居て、私達も日常的にファッションという仕事を続ける事が大切なのではないかと思ったんです。」と語る。
そしてこの様な事態、人々が一番大切だと思う物を買い求める姿に、「所詮、私達は表現する事しか出来ないんです。だけれど表現出来る立場でもあると思い、作る事で伝えられる事をしていかなくてはいけないなと思ったんです。」と改めて洋服に対しての意識や表現する事を考え、コンセプトの“角度”以外にも物を選び、買う人達の感覚も重視し反映させたコレクションは、一点一点のアイテムがFUGAHUMにしか出せない空気感を纏って作られた。
被災地の方達、そして今現在生きる人達への応援歌として、“ALWAYS LOOK ON THE BRIGHT SIDE OF LIFE”の歌詞をバックにプリントしたTシャツも加えられた。

Text:Kumiko Kobayashi

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