Fashion Show

doublet

ベーシックでスタンダードなアイテムをベースに、唐突なアイデアを混ぜ込んだ『違和感のある日常着』をコンセプトに、 ウェアからアクセサリーまでのトータルアイテムを展開するdoublet。

シーズンテーマはLayer。ボーダーの生地の上にストライプの透ける生地を重ねて歪むチェックを表現したり、平織りからメッシュ織りの組織変化で下の生地を透けさせたり、柄の透けるアロハシャツなど”重なることにより起こる違和感”をコンセプトにしたコレクション。

「1つ1つのアイテムは凝っているがカーゴパンツやアロハシャツ等男性誰しもがクローゼットに入っているアイテムをベースにデザインしているので、それによって着こなしが難しくならず、自分の持っているものと合わせられるものをブランドとして提案し続けていきたい。」

兵庫県西脇市の生地を使用したアイテムは裏地がついてるように見えるダブルフェイスの生地。表面の組織がグラデーション状に変化していき、糸通しで絡ませ透け感を出すことによってダブルフェイスの裏生地がほのかに覗くようになっている。
重く見えがちな夏のブラックジャケットは下に向かうにつれてさわやかなブルーに徐々に変化、袖裏もつけず1枚の生地で仕立てているので見た目だけでなく作りも軽さを出している。玉虫色に見える生地は肌触りの良いリネンの生地をベースに敷き、その上に赤、ネイビーのオーガンジーを重ね三重構造にすることにより動くたび、また月の光と日の光でも表情を変える。
ニットはレディースのサマーニットで使われるような甘い織りにメンズで使われるきつめのメッシュを組み合わせ編み方と色でグラデーションに。カットソーもボーダーが途中からメッシュ状に透けていく。
プリントTシャツは図案をジャカードで編み、それを見た人が何の柄だろうと思うように敢えて裏生地で使用している。
ケミカルウォッシュに見えるアイテムはインディゴ染めしたリネンリヨセルの平織りの生地をハードにケミカルウォッシュすることによってインディゴ色のあたりだけがのこりデニムのように見えている。

シューズは青いパールの革に黒をコーティングし、レーザーでコーティングだけを落としたもの、刺繍で表情を作ったスニーカー、ストライプとボーダーを組み合わせることによって和の要素をそぎ落とした雪駄を提案。

レディースで使われるシフォンやオーガンジーなど繊細な生地をメンズのスタンダードなアイテムに落とし込んで展開し、フェミニンな素材を使用しながら独特の男らしさを表現したシーズン。


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