FOR flowers of romance / la fleurにとって、ものをつくることは見えないなにかを形にしていくこと。
頬をなでる朝の風の冷たさ 踏みしめる露草の音 ざくろの実の透明な赤 異国の雑踏の匂い 湿度や光を含んだ いつかの記憶 確かな情動と とりまく世界の躍動
皮膚という境界線を超えて響くものをつくりたいそんな思いが込められたコレクション。
『Hermeneutik』
扉を開けるのに緊張した記憶
身の丈に合わないながらも
背伸びして小物を手に入れる
美しさと斬新さに興奮し
近くを通る度、重い扉を押した
回数を重ねると、いつしか
憧れの世界を知ったつもりになって
緊張も消えた
見るだけでなく使うことでしか
本当の理解はない
そう知るのは
ずいぶん後になってから
model : Emily
styling : FOR flowers of romance / la fleur
photo (main visual) : 東野翠れん Suilen Higashino
photo (portrait) : 岡野隆司 Takashi Okano (FOR)
lettering : 小林エリカ Erika Kobayashi
text : 林みどり Midori Hayashi
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