Fashion Show

malamute

1971年に公開されたルキノ・ヴィスコンティの映画『ベニスに死す』から着想を得たコレクション「Adagietto」。
 
夏の休暇でたくさんの人々が訪れる1910年水の都ベネツィア。砂浜を吹く風が貴婦人たちの透け感のあるドレスやオーガンジーの砂よけのスカーフを揺らす情景が美しく、風をはらんだ印象的な衣装。夏の休暇を過ごす人々のゆったりとリラックスした風景と挿入歌のグスタフ・マーラーのadagiettoからテーマを<Adagietto>とした。
 
今期は、涼しく、ゆったりとリラックスしたサマーニットを中心に、凹凸感やギャザーなどのテクニックでテクスチャーにもゆとりをもたせたアイテムを提案。春夏らしく糸選びをなるべく速乾性のあるもの、肌触りの良いものを選び、綿や麻を中心に使用した。
 
薄手で肌触りの良いハイゲージニットのボトムスや、コード糸で描いたレース袖のプルオーバー、インターシャで表現したストライプギャザーのワンピースなど、編み技術で繊細な模様を施した。
また、細かい引き返し技法でしわ加工を施したストライプギャザースカートや、ニットアロハを展開している。今シーズンのジャカードは映画に出てくる紫陽花の花をモチーフに立体的に表現、3種類の糸を使用したストレッチ性のある着心地の良いものを提案している。
 
 

Photo:森栄喜


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