Fashion Show

SATOKO OZAWA

‘好奇心と知性の冒険’
突拍子のない形や色、テクスチャーの食べ物、恐怖心すら覚えるような未開の場所、改めて発すると不思議な感覚のする言葉。
当たり前のものが当たり前ではなかった時代、好奇心の赴くまま、興味の対象に貪欲に向き合い、今の’日常’に繋げた人々。
その中でも特に、時代と戦った女性たちに着目し、強く芯のあるブランドの女性像と重ねあわせた。画家であり自然科学者のマリアシビルメーリアンの描いた果実の画、彼女の旅から着想を得、独立した女性の芯の強さとユーモアのセンスをとりいれた。
地の果ての楽園、未だ見ぬ世界への夢、味覚の旅、架空の花々に溢れたイメージの花壇。強くしなやかに、ロマンティックな知性の旅へ誘う春夏コレクション。

春夏らしい綿麻のワッシャーストライプやグレンチェックに合わせた重量感のある総柄刺繍、チュールに施したラメ糸が揺れるオンケミレース、シャリ感のあるコットンチュールにはカラフルながら落ち着いた配色の果実の刺繍。
花柄のフリンジカットで表面の凹凸感が際立つジャガード、繊細な花柄のオパール加工のローン、ゴールド箔のシフォンプリーツ。オリジナル素材のバリエーションにさらに力を入れ、表面感の面白さとともに、肌触りの良さや軽さ、着心地も重視した。ラッフルやフリルなど甘さのあるディテールをマニッシュな雰囲気に転ばせ、チャーミングさと大人の女性らしい落ち着きを両立させる雰囲気に仕上げた。
インにもアウトにも着回せるトップスで、タウンとリゾートを行き来できる楽しさを提案。取り外しの効く袖がついたフィールドJKTのアレンジ、脚と靴のバランスを考え多用した隠しスリットのボトムスなど、ファッションを楽しむ女性に向けて、コーディネートの幅を広げるユニークなアイディアを盛り込んだ。


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