2017年春夏コレクションはテーマを先に設定するのではなく、生地と色の使い方を先に決めてからデザインに落とし込む方法で作成した。
―生地の表情を活かすことと意外性を持たせること
ナチュラルなリネンは、幾何学的なストライプやパターンを活かして現代的に。化繊は天然繊維には出せない、とびきりの表情を活かすように。化繊と天然繊維が混在するスタイルに生まれる違和感と調和のリズム。
―多様性を表す色
ナショナリズムが世界的に台頭しつつあるといわれているがファッションは最も多様性に溢れた世界の一つである。4年に一度アスリートたちが競い合うオリンピックはナショナリズムや互いの立場の違いを超えて、平等に競う姿が私たちに美しいと感じさせる。今回はおりんピクの色を、カラーパレットのイメージとして取り入れている。
テレビ柄のニットは情報化社会の象徴として、またTシャツに施したプリントは情報が必ずしも正しいとは限らないというメッセージを込めてデザインされている。
1 2