Blog

Nobuyuki Ogata

緒方信行/ Nobuyuki Ogata

OESTUDIO (オエストゥディオ)クリエイティブディレクター
デザインとファッションを軸としたクリエイティブハウスOESTUDIOをRio de Janeiroにて設立。デザインの分野では、フランスを中心とする大型スーパーマーケットC&A Brasilとのコラボレーションブランドを発表、Sony brasil, Fiat, Absolut vodka等、企業ブランディングやキャンペーンを手がける。
ファッション分野においては、コンセプチュアルなテーマを明快に表現する洋服造りが高く評価され、2006年の北京オリンピックブラジル代表ユニフォームのデザインを担当。その後ブラジルバレーボール代表のユニフォームを手がけるなどし、ブラジルで広く知られることとなる。16コレクションを展開後、2009年12月イパネマにショップをオープンする。
www.oestudio.com.br/
loja.oestudio.com.br/

Fashion Rio 2011A/W

“盲目の人の為のファッションとは”をテーマにしたり、

“なくて七癖”といわれる、人間の無意識の行動学をテーマにしたりと

OESTUDIOのファッションショーは、様々なフィールドから

テーマを引き出してきました。

明日発表される2011年秋冬コレクションは、

黒い人、直球で言えば”黒人”をテーマにしました。

題して”黒の潜在意識”。


ベネトンFABRICA時代、写真家のオリビエロ•トスカーニに

クリエイティブの解きを受けた自分としては、人種差別は最も

深くコミットした社会問題のひとつであり、我々のショーでこ

のテーマを表現するにあたって、個人的に感慨深くもあり、

プレッシャーも大きかったりします。

明日のショーの打ち合わせ。。。

昨日はこのフログでショーの方が楽チンなんて書きましたが、

勿論そんなわけはなく、緊張しまくりです(笑)。

準備中

今回のショーはモデルは全て黒人。

ブラジルのキャットウォークでは初めての試みとの事。

意外と言えば意外。


コラボとして、

先日このブログでも紹介させていただいた、勉強する

機会に恵まれない未来のアーティスト達を支援する

アートスクールOi Kabun!も今回のショーに参加、

チョキチョキ

ショーで限定配布されるOESTUDIO雑誌の出来上がり

もデザイン、内容ともに素晴らしいモノが出来上がりました。

ブラジル時間、明日19;00ショー開始です!

OESTUDIO Fashion Rio Desfile 2011

Rio A-Porter (Showroom 2011)

今日は、我々OESTUDIOが参加している

ショールーム、Rio A-Porter の最終日。

ファッションショーは、普段の仕事の一環では

中々機会のないテーマを取り上げ、やりたい表現を

好きな方法でやりきるスタイルなので、クリエイティブの

面で言えば、正直ラクちんだったりもします。

むしろ、その溢れ出したアイデアちゃんたちを、

Monday to Sunday、デートからビジネスシーンまでと、

普段着る為のプロダクトに落とし込む作業はかなり

ストイックに行うので、どうかすると禅問答の世界に通じる

苦しみがあったりもします(笑)

しかし、その禅問答の世界から抜けて、我々も、バイヤー達も

そして最終的に、ブラジルの各地方にすむお客さん達にも喜んで

もらえる服が出来たときの喜びは、ファッションショーとは違う

喜びがあり、ソコがモノづくりの醍醐味であったりします。

逆に喜んでもらえなかったりしたら、自己全否定、世界の終わりの

気持ちになったりするから大変ですが。

OESTUDIOの良い所は、縫子さんから、お掃除の

ヒト、デザイナーまでフラットにチーム全員で

服が売れた喜びや悲しみを分かち合える所。

服を好きなみんなが頑張って考えて作った服が売れて、よかった!

って喜ぶシーンなんて、今のFashion のマーケット構造から

みると、昭和過ぎて笑われるかもしれないけど、

でもそこがいいんだよ!リサーチ+最新のマシーンから出てきた

服だけの人生は送るんじゃない!とリオのビーチ沿いから

北方謙三並みに吠えてみました。え?古すぎる?ハハハ。

とかなんとか考えながらショールームで自らお客さんをアテンドさせていただき、

おかげさまで新規も含めたくさんの方に喜んでいただけました。

この土曜日はいよよ、OESTUDIOファッションショーです!

明日詳しい内容を日本の皆様にご紹介させていただきます。

NOBU

HAPPY NEW YEAR

謹賀新年

メキシコの砂漠で新年を迎えました。バギーで

砂丘を走り続ける事3時間、ノドは痛いし熱中症

でヘロヘロ、新年から何をやっているんだ!という

状況で、何の前触れもなく突如現れたメキシコの青い海。

それまで砂丘が見せてくれた自然の厳しい一面との

コントラストに、言葉を失いつつも思い出したのは

星の王子様の一説。。

「砂漠が美しいのは、

どこかに井戸をかくしているからだよ……」

井戸は僕たちの夢であり、砂漠は2011年の今の

僕たちが生きている瞬間の事なんだ!ということで、

出来る事ならたくさんの井戸をみんな見つけることが

できますように! を新年の挨拶に代えて、

FELIZ ANO NOVO (謹賀新年)

え?挨拶遅すぎ?

Merry Christmas

コロンビア駐車代 95,000$….高!!(笑)

ヒトの移動距離とアイデアが比例するように、

モノの移動距離と、文化的アイデアも比例する。。

日本製機関車トーマス。。こいつがないと船はパナマ運河を通過できません。。

Orbitato_Pomerode

暑いぜリオの師走!

40度超の猛暑の中、サンタもデザイナーもがんばっています(汗)

あついぜ!

今週は再び、ブラジルの下側、サンタカタリーナ州へお邪魔しました。

今回の訪問した街は、Pomedore(ポメドーレ)というドイツ移民に

よってデザインされたとても綺麗で小さな街。ブラジルじゃないみたい。

さらに、ブラジルの様々な洋服ブランドの工場があることでも知られています。

OESTクライアントのブランドの工場もチラホラ。。

地元のデザイナー、アーティスト達に、僕らが普段どのような

クリエイティメソッドやブロセスを経てアイデアを作り、制作しているのか

をおみせしつつ、ワークショップを行うという企画なのですが、

それを仕掛けたのは、地元のデザイナー兼ワークショップ集団Orbitato。

二日間の集中講義を僕とANNEちゃんでやってきました。

Anneちゃんがファッションショーとその周辺のプロセスを紹介、

その辺の説明はいつもは僕の役割なのですが、それでは、、何か

違ったモノをプレゼンテーションしてみよう、ということで、

今回は、知の巨人、松岡正剛氏が構築された知の編集術をベースに、

デザイン分野への応用を独自に味付けしたノブ流のクリエイティブ

プロセスを披露しました。

真剣

情報をより素早く動かすメソッドは、クリエイティブにおいて

非常に重要なのですが、和式と洋式の思考回路のギャップをうまく

埋めつつ説明するのが結構難しかった、けど、

みんなの食いつき?が想像以上によく、バクバクと最後まで平らげてくれました。

情報の収集>分類>組替え>Idea!というプロセスはデザイン、ファッションに

限らず、様々な分野で使われている技法だと思いますが、実践する際のクオリティ

スピードが高くないと、今世紀のファッション、デザイン分野で仕事をするのは

難しいのではないか、とノブは感じている今日のこの頃。

そういう熱い語り口で講義をしまくるときの俺には、横山ヤスシが降りてくる。

とブラジル人に突っ込まれています。

彼を祀る地元の教会

Orbitatoの皆様おつかれさまでした。アーティスト達も喜んでくれた

みたいだし、何よりこういうのって、講義する側が一番学んじゃったり

するわけです。来年またお会いできる事を楽しみにしつつ。

Shift Happen

ノブ的には、今年の流行語大賞は

Shift Happen..

Shit Happen (ウンが悪かったけど、人生そういう時もあるよね)をもじって、

Shift Happen (変化とは世の常で、)という感じなのでしょうが、

このShift が本当にすごい速度で色々な場所でおこっているのでは?

そしてそういう変化が起こっているのを知らないと、

いざ変化が起きた時びっくりしたり、オロオロしたり、ひいては腹を立てたり。

昔はよかった!みたいな頑固親父の守りの姿勢になってしまったりもする。

そういうときにはShift Happenと唱えればあら不思議。気持ちが楽になる。

で、そういうSHIFTをまさかこのブラジルの小島で発見するとは。

ここでストップモーションのいわゆる粘度映画が作られている。

来年12月公開予定なのだが、このクオリティがすごい。

ここまではいいのだが、

驚きは、制作費が一般的なストップアニメーションとかと比べて

10倍くらい安くできている。

しかも、海外のモノは高い!という事で、

自前でモーションコントロールカメラまで作成、

映画産業の中で完全に新たなビジネスモデルを確立している。

脚本、配給等は全てインターナショナルで世界中で公開予定らしい。

こういう事をOESTUDIOとしても正直やりたかった。。。なんて

少し悔しく思うも、Shift Happenと唱えて、撮影終了まで応援ですよ!

Viva AnimaKing!

2014W杯キックオフMTG

ブラジル南部に、フロリアノポリス、通称フロリパという島がありますです。

この島、小振りな割に様々な側面をもっています。

まず、南米シリコンバレーとも呼ばれ、科学、テクノロジー分野の企業がここに集結。

そして、男子はそうでもないが(笑)女性モデルがたくさん誕生する美の島としても有名。

で、極めつけは、圧倒的においしい牡蠣の産地でもあるわけです。エヘヘヘ。

道の途中で見つけた教会。微笑んでるよね!フフフ。

新鮮な牡蠣を目指してリオから一路フロリパへ。

というわけではなく、

2014年W杯におけるテクノロジー、ヘルス、環境、ニューメディア、

マネージメント、マーケティング等々8部門でのインテリジェンスを集めての合宿参加です。

プログラマー。徹夜でプレゼン準備は世界共通(笑)

僕らOESTUDIOは、ファッションとデザインの分野から参加させていただきました。

詳しい内容はさておいて、ひとつ僕個人が感じたのは、

ブラジルは(なんだかんだいってもまだ)サンバ、サッカー、コーヒーのイメージがありますが、

それは2014年を機に完全に過去の話になり、現行の新興国のイメージも通り越して、

世界を明るい方向に盛り上げていく重要なポジションと責任を持つ国になるんだろうなぁと。

会議とかみんなギラギラしてるもん。勿論いい意味で。。。

ギラギラ。

まぁ、僕らOESTUDIOもサンバの明るさも忘れずにキャリーオンです。

おどらにゃ損損。

ファッションショーの準備も大忙し。

Rio_Consulado Japao

Photo: Masuo Tsuno

在リオデジャネイロ日本総領事邸にて、

天皇誕生日をお祝いするパーティに招待を頂き、

図々しくもOESTUDIOチームでお邪魔させて頂きました。

在リオ日本領事館の皆様は、さりげない心遣いを

さりげなくこなすという、おもてなしの達人技で

リオの要人の心を鷲掴みです。

引っ越しの為、この総領事公邸では最後のイベント。

リオの例のキリスト像の真下にあるお家で、木の使い方や、

建築様式、どれをとっても一流のデザインのお家でした。

僕自身もいつもこの家に暖かく迎えていただき、

素晴らしい時間、出会いを作ってくれた家。。。

思わず。。おもひでポロポロ。。。。

などと感傷に浸っている時間もなく、

公邸での最後の宴を中座して飛行機で一路、フロリアノポリスへ。

Oi Kabun

ファッションリオのスポンサーもしている、Oiというブラジルの

携帯通信会社大手があります。

凝った建築に、Oiの本気度が伝わる。。

ここの会社が、勉強する環境に恵まれない、いわゆる低所得層の青年達を

対象にグラフィックや映像などのデザインの勉強をする為のスペース、

機材、更には奨学金(がないと、みんな生活の為に働かないとならない…)

をパッケージで提供する骨太なメセナ活動をしています。

厳しい選抜試験で受かった学生達。真剣そのもの。

10年以上イタリアで続いている、ベネトン主催のメセナ活動FABRICAにおいて

オリビエロトスカーニに手ほどきを受けたのが、僕のクリエイティブの礎になって

いる事も思えば、こういう企業の活動をサポートするのも僕、及びOESTUDIOの

クリエイティブ活動のひとつ。

ProToolとか、FCPとかも使いこなしている。。

というわけで、OiKabunの若手クリエーター達と10日間集中ワークショップ。

グラフィックと映像でつくる彼らのお題は”社会における黒人の立場”。。。

ベネトンっぽい。。。

同じFABRICA出身のNinaさん(右)

お題はともかく、機材、スペース、どれをとっても一流な環境をそろっていて、

こういう高い意思をもつ企業がブラジルにもある事が素直に嬉しい。

Creationは、クリエイティブがアクションしている状態を指す。by Fabricio

+++

一方そのころスタジオ。

これ、どういうことかというと、

リオの大学生主催のファッションデザイナー、

モデルの卵達によるファッションショーが行われたのですが、

僭越ながらその協賛ブランドとして選抜された方たちへグッズを贈る事に。

手づくり”O"

このでかい小切手をもってお店で商品と引き換えるというシステム。。。

スタジオに小鳥が迷い込んだりして、今日もリオは雨。

今週末は、Sao PauloのFernanda YAMAMOTOという新鋭のデザイナーのお店に

OESTUDIOの洋服が販売開始されます。。

Rio Holiday

雨続きのリオでしたが、ひさびさに快晴。

しかも日曜日。

というわけでテクテクと湖(ラゴォア)を散策。

テクテク

そして、バイア地方のお料理をメインにした新しいレストランを発見。

サウスパーク風の看板が目印。

すごくおいしかったし、湖の雰囲気と相まって吉。

サンサン

OESTUDIOのアトリエとデザイナー達。電話に出ているのは Famous Jeizzon。

太陽の光がデザインルームに差し込むのは嬉しいのですが、

差し込みすぎるのもどうか、という一枚。

アトリエでの朝食会。

モグモグ

モグモグと、食べ物を中心にリオの様子でした。

QuickStrike

OESTUDIOのイパネマのお店で

限定モノのNIKEシューズ販売開始です。

告知。。

のこり5足。。

その後、ナイキパーティ。

ミーティングの帰りに一枚。。この港でFASHION RIOは行われます。。

リオ

roomslink “All you need is Love”

OESTUDIOも参加させていただいている、roomslinkが今日キックオフです。

参加ブランドもヘルコビッチ先生、MIKIOSAKABE先生、Nom de Guerre戦士等等

rooms同様のすばらしいラインアップ。Vamos?

roomslink

一方Rioのお店では、今日から”Lookbook Yourself”というイベントやっています。

お店の商品を使い、自分なりの着こなしをしてもらい、一番人気の着こなしをされた方に、そのスタイリングで使われた

洋服を全てプレゼントという企画。来週〆切です。リオにいらっしゃる方、是非お立ち寄りください。

Lookbook Yourself!