今シーズン、デザイナーのStacey Bendet はヴェルサイユへの旅をインスピレーションとした。Stacey により、18 世紀の宮殿はファッションが1 つの作品として称えられるようなアートインスタレーションへと生まれ変わった。それぞれのアイテムが単体として成り立ちながら、部分的に彼女の手によってモダンロマンチックやガーリー、ロックンロールといったテイストがミックスされている。
グラフィックプリントは、マティスとピカソ両方に由来し、またヴェルサイユ宮殿の庭園がデジタルイメージに落とし込まれている。この他ハイライトとして、Stacey の長年の友人であるLola Schnabel によって作られたペイントプリントが挙げられる。これらの複雑なプリントは大胆なグラフィックプリントとストライプでバランスをとっている。
輝きと明るさをミックスしているスプリングのカラーパレットは、白と黒を軸にしつつ、クールラベンダー、コーラル、アクアといった色味を、サンセットオレンジ、カナリアイエロー、アンブレラブルーなど鮮やかな色彩と組み合わせている。遊び心あふれるパステルとシャーベットカラーも、ホワイト・オン・ホワイトのコーディネートに並んで登場している。
今季のコレクションではドレスがキーシルエットとなり、代表的な新しいシルクシフォンのハンカチーフヘムプリーツガウン以外にも、とてもセクシーなブライトカラーや白黒の大胆なグラフィックプリントのペンシルドレスなどが特徴的。
サテンの足首丈パンツ、ストライプのハイウエストキュロット、クレープ地のワイドパンツなども取り揃えている。また70 年代のホルターネックドレスにインスパイアされたシャツのスタイリングも登場する。
シックなアンブレラ ブルーのストライプボタンダウンは、エンブロイダリーフローラルジャカードのボールガウンスカートと合わせられ、丈長の白のボタンダウンはバミューダパンツと合わせられている。Stacey は贅沢なビーズ使いや、ラグジュアリーなボリューム感をもつファンシーなアイテムにデイタイムのカジュアルさを取り入れ、さりげなくボヘミアンの要素を引き出している。
ビーズが施されたトレーナーとT-シャツは、落ち着いたトーンのレザーアイテムとミックスされ、装飾付きクロップトップはシアーな下地付きのストレートなイブニングスカートと合わせている。ビーズで装飾されたマルチカラープリントのロングブレザーは、大胆なストライプのペンシルパンツとスタイリングされている。