世界は一冊の本の中の一章にすぎない。そして私達はその一行にすぎない。nuditeの15年春夏コレクションはそれぞれの心の中にある一行をテーマにしている。
nuditeは今回のコレクションにおいて、カッティングと縫い目を異なった方向から考えていった。
レイヤリングや素材に関わらず、全てのコレクションは、ありのままの身体と服のシルエットとの対照を表現するためにデザインされている。それは人類の持つ自然の美しさを呼び覚ますため。
これまでのnuditeのコレクションの主調となっている“単純さ”は、スエードや、酸によって加工されたシルクのような様々な古めかしい雰囲気をもった素材を用いたことに見られる。
それらは倦怠の持つ美しさを、そして洗練された後ろ姿をつくり上げている。
彼らの服に見られる純白とそれぞれの服の細部はより独特なものを表現している。
自然の世界の美しさのように、それぞれの細部は静かにそこにあり、その静けさは偉大なる力の源として発見され、呼び起こされるのを待っている。

nudite
簡潔さ／自然さ／純真さ
nuditeは、自然の美しさをデザインの中核に据えたファッションブランドで、2011年に設立された。nuditeのコンセプトは、自然の与える美しさ、そして目に見えない本質を発見しようとすること。ミニマルな白を基調とし、自然の美しさとモダニズムの簡潔さの両方を表現する、細部にまでこだわった清潔で洗練されたライン。服に必要とされる品質とものづくりのあいだで思案しながら、自然の素材を組み合わせ、うまく調和させていくこと。このような試みがnuditeの独特なエッセンスを形作っている。