『Dramatic Soprano』
マリアカラスが歌うアリアの旋律に乗り、コレクションの構想はスタートした。
ヒロインへの共感を誘うその美しく、気品に満ちたソプラノは、自由気ままに唄う鳥のよう。
最も天国に近い空に舞う世界で一番美しい鳥、極楽鳥。
あまりに魅惑的で驚異的な多様性をもつその姿は、楽園の鳥に例えられた。
長い飾り羽を一気に広げると、一瞬にして鳥の体が色鮮やかな花束に変身する。
羽のケープ(肩掛け)で体形を隠すと同時に誇張もする。
激しく、情熱的でありながら、複雑な繊細さをあわせもつ都会的な女性像をその姿に重ね、
独自のユーモアと毒を交えながら展開した秋冬コレクション。